「お医者さんは、この時期毎日たくさんのインフルエンザ患者と接するのに、なぜ感染しないのか?」というお話。
2018年01月18日 20:51
石松園の高野です。
ここ数日テレビではインフルエンザの猛威を伝えています。
そんな状況を受けて、「インフルエンザ」と「茶」に関わる自分なりの意見を描きたいと思います。
一昨日、毎朝観るニュース番組では
「お医者さんは、この時期毎日たくさんのインフルエンザ患者と接するのに、なぜ感染しないのか?」
という興味深いお話を放送していました。
ある先生の一日を通して、どんなことをしているのかを追っていました。
それを順番にまとめると、
(1)緑茶を、たくさん、こまめに、飲む。
(のどの乾燥を防ぎ、カテキンを摂取するため。)
(2)マスクを頻繁に変える。
(1日10回程度、変える時にはヒモの部分を持ち本体には触れない。
ウイルスを近くから遠ざけ感染を防ぐため。)
(3)こまめに手洗いをし、必ずその都度ペーパータオルで手を拭く。
(タオルは使わない。そこにウイルスが付着し感染することを防ぐため。)
(4)帰宅後、まずやることは手洗い、洗顔。
(ウイルスを洗い流し、外から持ち込まないため。)
(5)ビタミンDを摂るために、キノコ類をたくさん食べる。
(ビタミンDを摂取し、体内の免疫バランスを保ち、
ウイルスによる感染症にかかりにくくするため。)
ということでした。
私が描きたいことは、(1)の「緑茶を、たくさん、こまめに、飲む。」です。
私は「お茶屋」になって一度もインフルエンザにかかったことがありません。
我が国のお茶は、今から八百年前、
平安時代に最澄や空海などの僧侶が唐(中国)へ留学した際にお茶を持ち帰ったのが始まりとされています。
その後、鎌倉時代には栄西禅師(1141~1215)が「喫茶養生記」を表し、
「茶は養生の仙薬となり、延齢の妙術なり」とお茶の効能を紹介したため、お茶への関心が高まりました。
「仙薬」とは、いろいろな成分が相乗的な効果をあげる不思議な薬という意味だそうです。
「茶」はそのはじまりは「薬」としてはじまったのでした。
そして「茶」には歴史上において、様々な「疫病」に困る人達を救ってきたという言い伝えもたくさんあります。
そして現代においては、「茶」の「インフルエンザ」に対する効能はたくさん紹介されています。
さまざまな予防法の中で、
「緑茶でうがい」することがインフルエンザの予防に効果的であるということはよく言われてきました。
そのことに加えて、「緑茶の飲用」に、有効性があるという発表がなされました。
ただ、お茶を飲めばいいのです。
また、「インフルエンザ」だけでなく、
「ノロウイルス」などにも緑茶カテキンが持つ抗ウイルス作用は有効であるとも言われています。
「茶」の飲用は、ウイルス感染に対する免疫力を高め、
「茶」の持つビタミンCとともに感染にかかりにくい身体の環境を整えるのだそうです。
こうした研究結果を踏まえると、
この「ウイルス感染」が流行するこの時期は「緑茶の飲用」が大切であると思います。
大切なことは「カテキン」という成分がしっかりと含まれていることです。
また、小さいお子さん・妊婦さんやお年寄りの方でも、「番茶」を飲めば「カフェイン」への心配も要りません。
そしてこうしたことはお店の人が教えてくれますので、
お茶屋に入ったことのない人でも安心して近くのお茶屋さんを訪ねて頂きたいです。
そしてひとりでも感染者が減ってほしいと思います。
こうした研究は日々続けられており、
「茶」を扱う私たち「茶専門店」はこうした研究の成果をしっかりと発信していくべきであると私は考えています。
これだけの「歴史」と「伝統」を持つ「茶」には、様々な意味が在ります。
それをひとつひとつ正確にお伝えしていきたいという想いです。
インフルエンザの予防のために、
お茶をたくさん、こまめに、飲みましょう!!