「お歳暮」「御年賀」「寒中御見舞い」お茶をギフトに贈ると喜ばれる5つの理由
2014年12月17日 10:20
石松園の高野です。
今月も半分が過ぎました。石松園ではただいま「お歳暮・御年賀フェア」の真最中です。
この頃になると、ご注文いただく内容が、これまでの「お歳暮」中心から少しずつ「お年賀」が増えていきます。
ただ「お歳暮」の本来の意味からは、これからが本当の時期を迎えるのです。
私自身、かつて冠婚葬祭などのマナーについては知らないことばかりでしたが、お茶屋として仕事をする現在では
「知っていなければならないこと」のひとつです。それほど「お茶」は冠婚葬祭にはつきもので、種類や名称による
「進物の時期」「熨斗の様式」「熨斗も表書き」「包装の包み方」などの知識が必要で、お客様から聞かれることも多く、
的確な対応が求められます。間違えてしまうことはお客様に恥ずかしい思いをさせてしまうことになるため、絶対に
許されることではありません。今回は「お歳暮」について描きたいと思います。
「お歳暮」とは?
歳暮は年の暮れをさす言葉で、お正月に先祖の霊を迎え、御魂祭りの御供え物や贈り物をした日本古来の習わしが、
起源とされています。それがやがて、年の暮れに、その一年間にお世話になった人に贈り物を持参して回る行為が
「歳暮回り」という言葉となり、年の暮れの贈り物の習慣として定着したものとされています。
「お歳暮の時期」は?
正式には「事始めの日」というお正月をお祝いする準備を始める12月13日から12月20日までに贈るものでしたが、
現在では11月末頃から贈られる方も多いようです。
また、関東では12月初旬から12月31日、関西では12月13日から12月31日までともいわれているそうです。
また、12月26日以降になると、「謹賀新年」が「寒中見舞い」になるのと同様に、
「お歳暮」が「御年賀」「寒中御見舞い」となるのが正式マナーだと言われています。
基本的には、上記内容がマナーです。ただ大切なことは、「プレゼント」とは自分の気持ちを表し伝えるものであるとも思います。
そして相手に喜んでもらいたいものです。毎年この「お歳暮」にお茶を使って頂いているお客様は「やはりお茶が一番いいよね。」
と言って下さいます。それは自分が好むものであったり、相手が喜んで下さるからだと思います。
そこで私が考える「お茶をギフトに贈ると喜ばれる5つの理由」を描きたいと思います。
1. 贈る相手の「趣向」「健康」を考えて、選ぶことができる。
お茶は趣向品でありその始まりは「薬」です。
趣向という観点からみると、その香り・味は、「産地」「品種」「製造方法」によって何通りにも広がります。
「森の改良手もみ茶」「玉露」「抹茶」「くき茶」「ほうじ茶」など相手の趣向に合わせて選ぶことが出来ます。
具体的には「甘みの強いお茶」「渋みの強いお茶」「緑色のキレイなお茶」などです。
健康という観点からみると、それはまた相手を思う気持ちの表現につながると思います。例えば、花粉症に悩む
相手に「べにふうき」、糖尿病を患う相手に「粉末緑茶」など。処方された「薬」ではないので、即効果的という
ことはありませんが、自然の恵みを愉しみながら、そしてそれがほんの少し身体のためになると感じることが
出来れば素敵なプレゼントになるのではないかと思います。
2. ライフスタイル(生活様式)に合わせて、選ぶことが出来る。
「お茶」はそれを「誰が?」「いつ?」「どんなふうに?」飲むかによって、選ぶことが出来る飲み物です。例えば、夫婦2人でゆったりと暮らす老夫婦には量より質にこだわり、ふたりの「お茶の時間」を演出することが出来る「玉露」や「手揉み茶」がいいと思います。子供が多い大家族にはペットボトルの水に入れてガシャガシャ振ればその場で冷茶が出来る「水出し煎茶ティーバッグ」がおススメです。また「うす茶糖」なんかも、牛乳と混ぜ合わせて抹茶ラテをつくったり、手軽に楽しめます。また「お酒」が好きな会社の上司には「静岡割り(お茶割り)」や「抹茶ビール」に最適なお茶のギフトなども喜ばれるかと思います。
3. 相手が喜びそうな「パッケージ」を、選ぶことが出来る。
お茶は、「袋」に入れたり、「缶」に入れたり、「箱」に入れたりと様々なギフトラッピングをすることができます。
「重厚なイメージ」や「かわいらしいイメージ」「綺麗なイメージ」「ポップなイメージ」など、相手に合わせて選ぶ
ことが出来ます。私の店では1つからオリジナルな茶缶をつくることが出来ます。
世界にただひとつしかないプレゼントを演出することが出来るのです。
4. 予算に合わせてつくることができる。
お茶は昔から「量り売り」という形態をとっています。そのため決まった予算に合わせて、お茶の内容や詰める
グラム数を決めていくことが出来ます。予算に合わせて、自由に選ぶことが出来るのです。
5. 賞味期限が長い。保管がしやすい。
「お茶」は乾物で、製造から最短でも半年は充分おいしく飲むことが出来ます。
また、「玉露」など茶の種類によってはねかすことでその茶が持つ旨みが出てくる茶もあります。
私の先生尾村さんは「昔の人は3年ほどねかせた玉露にこそ本当の旨みがあるといったもんだよ。」とおっしゃいます。
以上が私の考える5つの理由です。探せばまだまだありそうです。
私は頼んで下さった方の気持ちをそのお相手に精一杯伝え、
そしてそれ以上に喜んで頂きたいと思ってひとつひとつをつくりたいと思います。
そしてそのことこそが私の喜びであるのです。
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