「お茶講座を演って教わる、お茶のこと。」
2019年02月20日 20:49
石松園の高野です。
今月は、焼津市にて「まちゼミ」という企画が行われています。
「まちゼミ」とは、「地元商店街の商店主などが講師となり、各店の専門知識を受講者(お客様)に無料で提供する少人数のゼミナールです。」とあります。
石松園は、この企画の初期から参加させていただきました。
とても素晴らしい企画だと感じました。
そして、そこからもう5年以上経っているように思いますが、今も変わらず感じています。
イチバンの理由は「お店のありのままを知っていただくことができる」からです。
これまで何度もやらせていただく中で感じていることです。
店で一時間、「茶」について真剣に伝えます。
たくさんの質問があり、それに対してもありのまま真剣に答えます。
時には、茶業界の良くない部分も話します。
しかし、それは何かを批判するということではなく、ありのままを伝えるということです。
取り繕っても、それはわかること。
そして、「茶」に「お茶屋」に足を運んで欲しいと伝えます。
100gお茶を買うと、100杯のお茶が飲めます。
それは、
ひとり分は3g。
それを3煎(3回お湯を入れて)飲める。
3g×3煎=9杯、100g÷3g=33×3杯=99杯という計算です。
いっけん高価でありそうな「100g1000円のお茶」は、一杯10円です。
そこからすると、ペットボトルのお茶はいかに高いのでしょうか。
そんなお話もします。
そんな話を、お茶を飲みながら、お菓子を食べながら雑談します。
ここ数回は「抹茶を気軽に愉しむ」という講座です。
「抹茶」って、お菓子や飲料や食べものになるとこんなに身近であるのに、
「抹茶」をたてる・飲むことは、なんだか難しくて敷居が高い!!
お作法を間違えたら恥ずかしい・カッコ悪いし。
茶筌はどう持つの? 正しい向きはどっち? などなど・・・。
そんな雰囲気は外して「とにかくお茶を楽しんでいただきたい」と思い、
演らせていただきます。
みなさん笑顔で、その時間を楽しむ。そこに行くと、それがあると笑顔になる。
そんなことが、「お茶の役割」ではないかと思います。