お茶コラム

「寒暖差疲労」にあったかいお茶を。

2017年10月24日 20:04

石松園の高野です。

朝のニュースで聞きなれない言葉を耳にしました。

「寒暖差疲労」という言葉です。
静岡県は比較的温暖ではありますが、
ここ数日朝夕の気温がぐっと下がり、肌寒い日が多くなってきました。
本格的な冬に入る前のこの時期は、一日の最低・最高気温の差(寒暖差)が大きくなる時期です。
さらに室内外の温度差も広がり、私たちの身体は寒暖差のある環境にあるということです。
また、ここ数年その寒暖差は大きくなっている傾向にあるのだそうです。

寒暖差の大きい環境にいると、私達の身体はその気温差に対応しようとして、エネルギーの消費が大きくなるそうです。
人間の身体は、寒い環境では熱をつくり、暑い環境では熱を逃がそうとします。
そのため、気温差のある環境にあると頻繁に熱をつくったり逃がしたりするために、身体はより多くのエネルギーが必要となります。

余談ですが、茶の樹の場合は人間と違って、寒暖差の激しい場所にあると、香り高く風味の優れた茶ができると言われています。
その理由は全く同じですが、効果は逆に作用します。
寒暖差により大きなエネルギーを消費することで若葉アルコールが増加し、香りが高まるのです。

それに対して、人間はそのエネルギーを過剰に消費することによって「寒暖差疲労」が生まれ、血のめぐりが悪くなったり自律神経が乱れたりして、冷え・肩こり・だるい・食欲不振などの不調が起こってしまうのだそうです。

こうした悪い流れを改善するためには、「身体を温めること」が大切だそうです。
暖かいものを飲んだり、食べたりすることで身体を温めることが大切なのだそうです。
そして、摂るべきものの中に「日本茶」がありました。
これからはあのインフルエンザもひかえています。
暖かい日本茶を飲んで、身体を温めることで寒暖差疲労を軽減し、
カテキンを摂取することで風邪の予防をしていただきたいと思います。

     

お茶の起源をたどると、鎌倉時代に書かれた栄西さんの書に「茶は養生の仙薬、延齢の妙術なり。」とあります。
元々お茶の飲用の始まりはくすりとして始まりました。
そして、日常的にお茶を飲むことでたくさんのいいことがあると言い伝えられてきました。

こんなに何でもある現在であるからこそ、
こんな昔ながらに伝わることもおもしろいのではないかと、私は思っています。
故きを温ね新しきを知る。
僕はお茶に出逢ってから、今まで知らなかったことや興味がなかったことにふれるようになりました。
これからも少しづつお伝えできたらと思っています。

  

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