お茶コラム

えびす様のご利益か!? 福が授かるお茶の話

2013年11月22日 09:35

石松園の高野です。

先日19日、ここ焼津市では「えびす講」というお祭りが行われました。
これは神無月(旧暦10月)に出雲におもむかない「留守神」とされた「えびす神」をまつり、1年の無事を感謝し、「五穀豊穣」や「大漁」、「商売繁盛」などを祈願するというお祭りです。地域によっては旧暦の10月20日であったり、秋と春(1月20日)の2回開催したりと様々だそうですが、ここ焼津では毎年11月19日と決まっています。この日には駅前の商店街にはたくさんの出店が立ち並び、その中にはたくさんの縁起物を飾った福笹や熊手が販売されています。

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石松園のえびす様です。

毎年この「えびす講」に合わせて、石松園の茶畑がある「遠州森町」から「次郎柿(じろうがき)」を送っていただきます。
「次郎柿」は甘柿の代表種で、160年余り前に、森町の「松本 次郎吉」さんが大田川の岸辺に流れ着いた柿の幼木を拾って庭に植えたのがその始まりと伝えられています。そして、この柿が「甘柿」として知られるようになったのは、明治2年の火災で焼けた後、再び新しい芽が成長して実を結ぶようになってからのことだそうです。森町の人びとはこの柿を「次郎柿」と呼んで畑や庭先に植えて、初夏のもえぎ色の若葉や晩秋に赤く実った柿の美しい風景と共に、甘くておいしい柿の実を味わい、楽しんでいるそうです。この「次郎柿」の原木は、昭和19年に県の天然記念物に指定され、森町のシンボルとして大切に管理・保存されています。

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毎年この「えびす講」の日には、ご来店されたお客様に福が授かりますようにとの願いを込めて「大福茶(おおぶくちゃ)」を振る舞い、プレゼントしています。(2013年11月6日コラム「石松園がおススメするお歳暮で喜ばれるお茶」参照)

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今年は「茶壷」に見立てたパッケージに入れました。。

そしてその日のお昼過ぎに、ひとりのお客様がご来店されました。服装からするとOLさんでしょうか。入社したばかりといったかわいらしい方でした。「会社にお客様が見えたので、そのお客様に静岡茶のおみやげを渡したい」と社長に言われて買ってくるように命じられたのだそうです。「何をどう買ったらいいのかわからない」ということでしたので、どんな方にお渡しされるのかであるとか、ご予算はどのくらいであるかなどお聞きしながら一緒に考えていきました。お話を伺うと「可愛いものが好きな女性のお客様」と言うことでしたので「ちょうど今月頭に、来年の干支「馬」の柄の和紙貼り茶缶が入荷したのですよ。」お伝えすると、気に行って下さり、決まりました。

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お茶を詰め、包装をしている間に「大福茶」と「抹茶チョコレート」をお出ししました。お茶に金粉が浮いているのを初めてみたと喜んで頂きました。

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そして「写真撮っていいですか?」と言われたので「いいですよ。」と言うと、お茶を撮ったり、チョコレートを撮ったり、お店を撮ったりと大撮影会になりました。そして「ツイッターにアップしていいですか?」と聞かれました。「いいですよ。」と言うと、「私、生まれて初めてお茶屋さんで買い物をしたのです。また来ます。」と言ってお帰りになりました。そのさわやかな笑顔がとても印象的でした。

「えびす様」が呼んで下さったのだなと感謝致しました。そしてこれからもお客様に喜んで頂ける「接客」をしていきたいと改めて思いました。

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