お茶コラム

お彼岸の時、お仏壇に上げるお茶

2013年09月20日 09:04

石松園の高野です。

私の「茶」の師範 尾村さんが「今日は十五夜だよ。」と立派なススキをお店に持ってきて下さいました。

十五夜

2013年の中秋の名月(十五夜)は9月19日です。中秋の名月(十五夜)は「9月に満月になる日を指す」と思いがちですが、必ずしも満月であるとは限らないそうです。この「十五夜」とは、旧暦で秋の期間7月~9月のちょうど中間の日、秋の真ん中の日である旧暦の8月15日のことを指すそうです。そして、今年はその中秋の名月(十五夜)に綺麗な満月が見られる日で、今年を逃すと2021年まで見ることが出来ないそうです。

また後もう少しすると「お彼岸」です。
「彼岸」はサンスクリット語の「波羅密多」から来たものといわれ、煩悩と迷いの世界である「此岸(しがん)」にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をする事で「悟りの世界」すなわち「彼岸」(ひがん)」の境地へ到達することが出来るというものだそうです。

太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたのだそうです。西方に「極楽浄土」があると考えている仏教では、真西に沈んでいく太陽を見て、極楽に旅立った個人に想いを馳せて、仏壇やお墓に手を合わせるということなのだそうです。

この時期はちょうど「暑さ寒さも彼岸まで」とあるように、「ようやく涼しくなってきたから、熱いお茶が飲みたいわ。」というお客様や「仏さんにあげるお茶は何がいいのかしら。」などとお店に御来店頂くことが多いです。

「仏さんに上げるお茶は何がいいのか?」

これはなかなか難しい質問です。私が一番いいと思うのは、その方が好んでいつも飲まれていたお茶がいいと思います。それが一番喜ばれるのではないかと思うのです。それがわからない場合は、その場で「どのような方だったか」や「どんな好みが在ったか」を聞いてお勧めする場合もあります。例えば、質実剛健な男性の場合は遠州森町の味の濃い・重たい茶「森の改良手もみ茶」をお勧めしますし、やさしい笑顔の美しい女性の方であれば牧之原の緑色の綺麗で甘みの強いやさしい味の茶「望」をお勧めします。一番大切なことは、故人のことを想うということなのだと私は思います。
また「毎日毎日仏さんにお茶上げるから、すぐ無くなっちゃう。」とおっしゃったお客様には大容量の「くき茶」をお勧め致しました。これであれば、気兼ねなくお使い頂けるかと思ったのです。

「茶」には様々な「種類」、「価格」、「特徴」が在ります。袋に入った、パックされたお茶を見てもそれはわかりません。これからも私は、ひとりひとりのお客様の求める「茶」をしっかりと説明して、納得して買って頂けるように努めていきたいと考えています。電話でもしっかり対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。

お彼岸のお茶

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