わかりやすく、カンタンな「茶の保存方法」。
2015年02月10日 19:11
石松園の高野です。
店における接客の中で、電話のお問い合わせの中で、正確にお伝えしたいことのひとつに「茶の保存方法」があります。
先日とあるテレビ番組でこの話題に触れている場面を拝見いたしました。
本日は、私なりに世界一わかりやすい「茶の保存方法」についてお伝えしていきたいと思います。
お茶の一番の大敵は「高温」と「湿度」、そして「酸化」してしまうことです。
「茶」特有の香りと味わいを充分にお楽しみいただけるよう、特に保存に注意していただきたいです。
それはちょっとしたことで大きく変わります。決して難しいことではありません。
新鮮さを保つためには、開封後のお茶は必ず「密閉」して、風味を損なわぬよう「早めに飲みきること」をお薦めします。
よく「私はいつも決まったお茶屋さんで新茶を一年分買うのよ。」と話されるお客様がいらっしゃいます。
これはあまりお勧めしません。基本的にはその時に飲みきれる量を購入すべきで、
詰め方も1kgという詰め方ではなく100g単位で小分けにしてもらうことがポイントだと思います。
そうすることでお茶が変質することを最小限にすることが出来ると思います。一度にたくさん購入していただけることは
嬉しいことですが、自分がお届けするお茶を一番いい状態で飲んでいただくということからすると正しくないのです。
また、お茶を冷蔵庫で保管される方がいらっしゃいますが、私はお薦めしません。
特に封を開けた状態で冷蔵庫に保存をすると、湿気にやられてしまったり、他の食品のニオイを吸ってしまいます。
当然、お茶特有の香りが失われ、様々なニオイが混ざり合ったニオイになってしまいます。
茶葉が持つ消臭効果が冷蔵庫の中で最大限に発揮されるというわけです。
逆に飲み忘れて古くなってしまったお茶を捨ててしまうならば、その前に消臭剤として使うこともできますが・・・。
お茶を冷蔵庫で保管される方がいらっしゃるのは、お茶屋に大型冷蔵庫があって、
そこでお茶を保管しているイメージがあるからかも知れません。
ただ、お茶屋が冷蔵庫でお茶を保管しているのには理由があるのです。
お茶屋は、大型冷蔵庫ではお茶だけを保管しているので、他のニオイが混ざることはありません。
また、全てのお茶を真空パック状態にし、窒素を充填していますので、
自宅で封を開けた状態で冷蔵庫で保管するのとは全く条件が全く違うのです。
お茶は「香り」こそが命だと思っております。
そして、茶は植物からつくられた乾物であるとともに「生鮮食料品」でもあります。
では実際に「どう保存するか?」について、以下に3点記します。
【1】その時に飲みきれる量を購入する。
詰め方も1kgという詰め方ではなく100g単位で小分けにしてもらう。
<変質を最小限にするため>
【2】保存はアルミの袋に入れ口をしっかり閉じ(輪ゴムなどでしっかりと閉じる)、
気密性の高い容器(茶缶など)に入れて保存する。
<湿気を防ぐため>
【3】容器は涼しい所(冷暗所)に置き、火や暖房設備の近くには置かない。
<高温を避けるため>
こうした保存方法にほんの少し気を使うだけで、毎日の一杯がカクジツに美味しくなります。ぜひ、お試しください。
一番美味しい時を逃さない。毎月〝旬〟のお茶が届く定期便やっています。
お問い合わせは、石松園(054―629-6123)まで。