お茶コラム

チョコレートに最も合う飲み物は・ ・ ・ 「緑茶」!?

2015年02月14日 22:35

石松園の高野です。

 

今日はバレンタインデーです。
先日テレビを通して、聞きました。

「チョコレートに最も合う飲み物は緑茶」だそうです。

ベルギーを代表するショコラティエ 「ピエール・マルコリー二」さんがおっしゃっていました。
彼、マルコリーニ氏の最大の特徴はカカオへのこだわりだそうです。
カカオ豆の農園を訪ね、自らが納得する豆を探し、ベルギーのアトリエに運んで
焙煎→選別→粉砕→調合→精錬の全てを自らで行うヨーロッパでも数少ない存在なのだそうです。
 

「緑茶」を扱うお茶屋として、そうしたこだわりのチョコレート職人さんからの突然のラヴレターを嬉しく感じたのでした。
私も同感致します。そして、それに対するお茶屋からの回答として、3通りの愉しみ方があると感じています。

   1、「旨み」と合わせる。
   2、「渋み」と合わせる。
   3、「香り」と合わせる。

1・2については、茶が持つ特有の「滋味(じみ)」とチョコレートを合わせて愉しむというものです。
「滋味」とは、本来うまい味わいのことを意味するのですが、茶では品質の審査項目のひとつである
「味」のことをいいます。旨みの多少、苦渋味との調和、こくの有無、後口の良否などによって判定されるものです。

たとえば、「煎茶」では、渋みと旨みが調和し、後味に清涼感を与えるものがよいとされています。
一方、「玉露」では深い旨み、甘味と軽い渋みが調和して、口の中にまろやかなこく味の残るものがよいとされています。
3については「焙じ茶」や「玄米茶」など、熱湯で淹れて「香り」を愉しむ茶と合わせて愉しむというものです。

それぞれ違うタイプの茶と合わせることで、同じそのチョコレートの味わいの感じ方も全く異なります。
そうすることで、ひとつのチョコレートをいろいろな角度から楽しむことが出来ると思います。
一方、チョコレートにも様々な味わいがあります。スイートなものからビターなものまで様々です。

おそらくピエールさんのやられている「カカオ」への取り組みは、私たちの「茶」への取り組みと近いと感じています。
その掛け算でいえば無限の拡がりがあるはずです。その中から、自分が最も好きな組み合わせ見つけていただきたいと思います。

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また、カカオ豆はその昔「薬」として使われたそうです。
茶もそのはじまりは「薬」として伝えられています。

味わいにおいて、また身体にもやさしい、「茶」と「チョコレート」。
バレンタインを、「茶」と「チョコレート」で、愉しんでいただきたいと思います。

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