お茶コラム

バレンタインには「茶」を。~ ラヴレター フロム チョコレイト!! ~

2018年02月06日 21:15

石松園の高野です。

もうすぐバレンタインデーです。
ちょうど数年前の今頃、テレビを通して聞きました。
「チョコレートに最も合う飲み物は緑茶」だそうです。

ベルギーを代表するショコラティエ 「ピエール・マルコリー二」さんがおっしゃっていました。
彼、マルコリーニ氏の最大の特徴はカカオへのこだわりだということで、
カカオ豆の農園を訪ね、自らが納得する豆を探し、ベルギーのアトリエに運んで
焙煎→選別→粉砕→調合→精錬の全てを自らで行うヨーロッパでも数少ない存在なのだそうです。

「緑茶」を扱うお茶屋として、そうしたこだわりのチョコレート職人さんからの突然のラヴレターを嬉しく感じ、
今なお強く印象に残っています。
それまで私は、バレンタインというと「抹茶チョコレート」や「バレンタインパッケージ」を考えることを大切にしていました。

もちろん、石松園の「抹茶チョコレート」は、抹茶とジャージーミルクという素材を吟味し、
最高の職人さんにお願いしているという自負があります。
本日「さばトミオ」さんが届けてくださったパッケージは、
唯一無二であるという自負があります。
だからこそ、マルコリー二さんの話をうかがってからは、
より引き付けて突っ込んで最大限バレンタインに取り組みたいと思うのです。

「チョコレート」と「緑茶」の相性を実際に試し考察してみると、
以下3通りの愉しみ方があると感じています。

   1、「旨み」と合わせる。
   2、「渋み」と合わせる。
   3、「香り」と合わせる。

1・2については、茶が持つ特有の「滋味(じみ)」とチョコレートを合わせて愉しむというものです。
「滋味」とは、本来うまい味わいのことを意味するのですが、茶の世界では品質の審査項目のひとつである
「味」のことを指していいます。
旨みの多少、苦渋味との調和、こくの有無、後口の良否などによって判定されるものです。
たとえば、「煎茶」では、渋みと旨みが調和し、後味に清涼感を与えるものがよいとされています。
一方、「玉露」や「抹茶(特に濃茶)」では深い旨み、甘味と軽い渋みが調和して、
口の中にまろやかなこく味の残るものがよいとされています。
同じチョコレートでも、合わせるお茶の「滋味」の違いによって愉しみ方が異なると思うのです。

また2・3については、同じ茶葉でも「淹れ方」によって、大きく変えることができます。
熱々の熱湯で「香り」を際だたせて、渋みを最大限に引き出すのもよし、
低めの人肌の温度30度くらいでじっくりと甘さとまろやかさを最大限に引き出すのもよし。

さらに、3については「緑茶」の持つ香りと合わせることはもちろん、
「焙じ茶」や「釜炒り茶」など「香り」に特化した茶と合わせても愉しむことができるというものです。
それぞれ違うタイプの茶と合わせることで、同じそのチョコレートの味わいの感じ方も全く異なります。
そうすることで、ひとつのチョコレートをいろいろな角度から楽しむことが出来ると思います。

一方、チョコレートにも、様々な味わいがあります。
スウィートなものからビターなものまで様々です。
それらの掛け算でいえば、この組み合わせには無限の拡がりがあると思います。
その中から自分が最も好きな組み合わせを見つけていただきたいと思い、
また見つけるお手伝いが出来たらと思っております。

カカオ豆は、その昔「薬」として使われたそうです。
茶もそのはじまりは「薬」として伝えられています。
味わいにおいて、また身体にもやさしい、「茶」と「チョコレート」。
バレンタインを、「茶」と「チョコレート」で、愉しんでいただきたいと思います。

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