二日酔いには、お茶が効くってご存知ですか?
2014年12月18日 14:56
石松園の高野です。
この年末年始、忘年会や新年会などお酒を飲む機会が増える方も多いかと思います。
そんな方々に是非お伝えしたいのが今回のコラムです。
「茶」と「アルコール」の関係は古くから言い伝えられています。
鎌倉時代、建保2年(1214年)、将軍 源実朝が二日酔いで苦しんでいた時、栄西が茶を献じて、実朝の二日酔いが
すっかり回復したということです。
これは「吾妻鏡」という書物に記されていて、栄西はこの時に茶の効能を書いた書物「喫茶養生記」も献上したと伝えられています。
ここには「茶は養生仙薬なり、延齢の妙術なり。」とあり、お茶の効能を紹介しお茶への関心を高めた書として現在も伝わっています。
そしてそこに記された薬用効果は、現在医学的に証明されたものも少なくありません。
では、現在どんな効果が期待されているのでしょうか。
肝臓にはアルコールを分解する働きがありますが、お酒を飲みすぎると分解が進まなくなってしまいます。
そして有害なアセトアルデヒドを増やすこととなり、二日酔いになってしまいます。
それに対して、血液中にブドウ糖やビタミンCが充分あれば、アセトアルデヒドの分解能力を高めるといわれています。
「茶」に含まれているカフェインには、血液中のブドウ糖を増やす働きがあります。
また、「茶」は血液中にビタミンCを多く補給する働きがあります。
こうした働きがお酒の飲みすぎに対する「茶」の効果で、有効であるといわれています。
また、茶の持つ成分の一つであるカフェインには覚醒作用があり、大脳皮質を酒酔い状態から醒ます効果があるといわれています。
朝起きた時に前日のお酒が残っているように感じるときは、熱いお茶を一杯飲むとすっきりとします。お茶の淹れ方という点では、
少し冷ましたお湯で淹れる方が茶の持つテアニンという甘み成分を出すのにいいのですが、ここは敢えて熱湯がおすすめです。
熱湯で淹れることによって、テアニン・カテキン以上にカフェインがしっかりと抽出されます。
そのお茶を飲むことで、それまでの重たい感覚をリセットすることができるかと思います。
この年末年始、自分の身体の健康状態に目を向ける時間もなく慌ただしく過ぎていく方も多いかと思います。
そんなときだからこそ、朝一杯のお茶をおすすめ致します。
「朝茶はその日の難逃れ」です。
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