お茶コラム

今、飲んでいるお茶に満足できない人に、ぜひ知って欲しい事

2014年01月06日 09:58

石松園の高野です。

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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
今年も自分の「茶業」に邁進していきたいと存じます。

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新年が明けて数日経ちました。石松園は今年も元日から営業させて頂きました。
いつも思うことですが、やはり「店」が在るということに幸せを感じます。
「お正月」という新しい一年のスタートにお客様が足を運んで下さることは、本当にありがたいことであると思います。

ご来店されたお客様に新年のご挨拶をし、一杯の「茶」を飲んでいただきます。
今年は元日は「住田名人の手揉み茶」、2日は「森の改良手もみ茶」、3日は「尾村師範の玉露」を振る舞わせていただきました。どれもタイプの異なる「茶」ですが、石松園が自信を持って、呈茶させて頂いている「茶」です。

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今日も全く違うタイプのお客様がご来店されました。

午前中にご来店されたお客様は、焼津に観光にいらっしゃって、これから東京にお帰りになるというお客様でした。
「せっかく静岡県に来たのだからお土産にお茶を買いたいのだけど、お茶屋さんに入ったことがないから、どれ買ったらいいのかな。」というご相談でした。まずは「森の改良手もみ茶」を飲んで頂きました。そして価格の違いは「お茶の摘採時期の違いによる香りと味わいの違いが在ること」また「産地による茶質の特徴」や「100gで何杯飲めるか」などをなるべくわかりやすくお話しさせていただきました。そしてご納得いただいた上で「森の改良手もみ茶」をご購入頂きました。

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お昼頃にご来店頂いたお客様は「いろいろなお店に行ったが、どうも風味が弱く満足できない。おたくのお茶がおいしいと人から聞いたから来てみたよ。」とおっしゃるご夫婦でした。とても嬉しい半面、とても緊張しました。そして心を込めて「森の改良手もみ茶」を呈茶させていただきました。そして先ほどのお客様にお話しした内容をさらに踏み込んで、お話しながら、産地の写真をお見せしながら「なぜ森の改良手もみ茶は風味が濃いのか。」についてお伝えさせていただきました。そして、それと正反対の茶質を持つ「牧之原の深蒸し煎茶」についてもご説明させていただきました。結果二種類を購入し、家で試してみてまた感想を伝えに来て下さるということになりました。このお客様も家では「鉄瓶」で湯を沸かして「茶」を淹れていらっしゃるそうで、「鉄瓶とポットの湯の違い」という話題でも花が咲きました。共通した意見は「湯のまろやかさ」です。私自身強く感じるのは、ポットで沸かした湯で淹れた茶は、甘みも渋みも角が在るようなイメージで、鉄瓶の場合は甘みも渋みも柔らかく丸くなるというイメージです。

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こうした「接客」を石松園の「店」ではさせていただいております。
先日、歌舞伎役者「市川海老蔵さん」のドキュメンタリー番組を拝見させていただきました。
私自身彼のことはよく存じ上げていないのですが、市川家に代々伝わる「歌舞伎十八番」という伝統をひとつひとつ取り上げ挑戦する姿や歌舞伎を見たことのないお客様にも楽しんで頂くための努力にとても共感させていただきました。

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今年も「茶の世界」の伝統を探求し、たくさんの人に伝えるという私のしごとに全力で取り組みたいと考えております。
よろしくお願い致します。

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