お茶コラム

今年も、石松園銘茶本舗の「水出し煎茶」が出来上がりました。

2014年07月01日 21:03

石松園の高野です。

暑さが日ごとに増して参りましたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
石松園のお店では、現在「お中元・冷茶フェア」を開催させていただいております。

今年「新茶」は、気候条件に恵まれ、また生産農家の方々の情熱に育まれ、
私達が日本茶専門店として、自信を持ってお届けさせていただく「茶」として出来上がりました。
そうした想いを込めて、今年も「茶」で夏のお手伝いをさせて頂きたいと存じます。

お茶コラム1

今年も、石松園銘茶本舗の「水出し煎茶」が出来上がりました。

お茶コラム2

この写真がこの「水出し煎茶」の「荒茶(原料)」です。この時点で、絵の具のグリーンのような色合いです。

石松園の水出し煎茶は、「独自の栽培・製造によってつくる特別な茶葉」です。

一般的な茶葉とは異なる「栽培方法で栽培しています。
それは新芽が出てから日光から遮る「遮光栽培(しゃこうさいばい)」という育て方です。
これは、前々回のコラムで取り上げた抹茶の原料「碾茶」や「玉露」と同様で、
茶葉そのものに「旨み」と「甘み」を閉じ込めて、茶葉を「青く」するための栽培方法です。
またこの茶葉は、石松園指定茶園で栽培された「さえみどり」という品種で、
「石松園の水出し煎茶」をつくるために栽培して頂いたものです。

「さえみどり」という品種は、煎茶用の品種で、「やぶきた」という品種と「あさつゆ」という品種の交雑種です。

この品種の特徴は、「色沢(しきたく。茶の品質審査の項目のひとつで、
茶葉の表面色の色相、明度、彩度、光沢などを指す。)に優れ、明るい緑色であるということと、
「香気(こうき。鼻腔から受ける香りと感じる感覚。)に優れているということ、
そして「滋味(じみ。旨みの量、苦渋味との調和、コクの有無、後口の良否などを指す。)に
優れていると言われる品種で、まさに「水出し煎茶」に適した茶葉であると考えます。

お茶コラム3

この写真の中央を境に、左側は「遮光栽培した茶葉」、右側は「遮光栽培していない茶葉」です。
明らかに色が違います。そして、この色の違いが淹れた茶の色に直結するのです。

そして「製造」においては、「深蒸し製法」を取っています。
水で淹れた瞬間に、綺麗な緑色で、旨味や甘みを感じられる
「緑茶をつくるということを、考えに考えた結果の製造方法です。
生産農家の方と、何度も話し合い、何度も失敗して、試行錯誤してつくってきました。
ある年には、蒸し時間が長過ぎたために細かくなり過ぎ、30kgあった生葉が途中で飛んでしまい、
出来たらいくらもなかったということもありました。
また、毎年同じようにできるとは限らず、その年その年の気象条件や遮光のはじまりと
終わりのタイミングによっても出来不出来が左右されてしまいます。

よくみかける「水出し煎茶」は、「粉茶やケバ茶」に「抹茶や粉末緑茶」を混ぜ合わせたというものが多いです。
この製造方法はローコストで製造できるというメリットがありますが、品質面におけるデメリットもあります。
まず、色は出やすいのですが、原料の性質上、短時間で黄色く変色してしまうということ。
そして、抹茶や粉末緑茶で色付けしているために、一回で色が出切ってしまうということです。
またこれも原料によりますが、茶本来が持つ「香気」や「滋味」を味わうことが出来ないということです。
それを、どうしたら克服できるかと生産農家の方々と取り組んでつくったのがこの「水出し煎茶」なのです。

石松園では、「リーフ(茶葉)急須で淹れるタイプ」と「ティーバッグ」の2種類の「水出し煎茶」をつくっております。

そして、それぞれは多少作り方を変えています。「リーフ」は、「滋味」を最重視しております。
「ティーバッグ」は、「綺麗な色」を最重要視しています。
そしてどちらも共通して、「一回でたくさん飲めること。」を意識しています。
上記したように、茶葉自体を青く栽培し、深蒸し製法で茶葉の成分が出やすく製造しているため、
水の中で茶葉を振れば振るほどに緑茶ができるように作っております。

そんな「水出し煎茶」が、今年はよくできました。
この暑い夏を、楽しく、健康に、過ごしていただきたいと思います。

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