お茶コラム

熱中症対策。お茶を飲んではいけません⁉

2018年07月18日 19:25

石松園の高野です。
今朝、テレビを観ていたら、
「熱中症予防にお茶を飲むのはよくない。」
とコメンテーターの方が言っていました。

「本当にそうなのでしょうか⁇」

よくよく聞いてみると、よくよく調査してみると、
カフェイン・カリウムを含む食品・飲料には「利尿作用」があるからということでした。

とあるブログには、
「暑い日にはただでさえ汗をかいて脱水症状を起こしやすいので、
お茶を飲むことでさらに悪化させてしまうことになります。
血中の塩分の濃度を薄めてしまうことになるので、熱中症対策としてお茶は不向きです。
水分補給には必ず塩分と糖分を含んだスポーツドリンクなどを薄めて飲むようにしてください。」
とありました。

「本当にそうなのでしょうか⁇」

これまで長きにわたり、カフェインの利尿作用により脱水症状が起きると信じられてきましたが、
近年、この説は必ずしも真実ではないことが明らかにされています。

むしろ、カフェイン入りの飲料を避けることが、
結果的に水分摂取量の低下につながり、
脱水症状のリスクを高める可能性もあります。

カフェインの日常的な摂取によって、
私たちの体のカフェインに対する耐性は3~5日程度で得られることが知られており、
カフェインによる脱水作用を過剰に恐れる必要はないでしょう。

つまり、利尿作用はカフェインが原因ですが、
カフェインの利尿作用はすぐに耐性がつくために、
実際には、利尿作用はほとんど起こらないということなのです。

このほど米国医学研究所(Institute of Medicine:IOM)は、カフェイン含有飲料も、
1日に必要な水分量の補給に有用であると結論づけました。

ですから、カフェイン入り飲料を飲むのが日常になっている人は、
熱中症対策の水分補給に、お茶をどんどん飲んでも、まったく問題ありません。
また、お茶には、カリウム・ナトリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル類
も含まれているという利点もあります。

「それでも不安だという方へ」

(1)水出しや氷出しでお茶を飲む。

水や氷で出した緑茶には驚くべき効能があります。

まず、カテキンやカフェインが出ないのです。
これは淹れるお湯の温度で浸出する成分が異なるという茶の特質を活かした淹れ方です。
小学校家庭科の教科書にあるお茶の淹れ方は、これに沿ったものです。

そして、その代わりにもっとすごいものが抽出されるのです。
「エピガロカテキン」
カテキンの代わりに抽出されるもの、
それがエピガロカテキンです。
このエピガロカテキンには生体防御反応いわゆる免疫力を向上させる効果があり、
感染症などを起こしにくくなります。

旭化成陸上部の宗猛監督は、25年も前から水出し緑茶を練習やレースのときに
スペシャルドリンクとして飲まれているそうです。

(2)ほうじ茶を飲む。

カフェインが気になる方におすすめなのは、ほうじ茶です。
茶葉を炒る(焙じる)時にカフェインが飛散しますので、
ほうじ茶にはカフェインがほんのわずかしか含まれません。
それでいてポリフェノールやフラボノイドがたっぷり含まれています。

この(1)と(2)は、お茶飲むということを、
妊婦さんや赤ちゃん、お年寄りにオススメする飲み方でもあります。

この暑い夏、お茶とともに元気に乗り切りましょう!!

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