石松園、4月からの新企画!
2014年04月08日 09:24
石松園の高野です。
前回コラムでもふれましたが、あと少しで「新茶シーズン」の到来です。
今年もおいしい新茶をお客様にお届けできる喜びを感じ、また気を引き締める時期です。店はもちろん、改めて工場や倉庫も片づけたり掃除をし、万全の体制で新茶の入荷を待ちます。また、石松園では4月20日から「新茶フェア」を行います。そのための準備も並行して行っております。今年は石松園の新しいパンフレット(完全保存版全8ページ予定)をおつくりしています。また、ネットショップ開店の準備も並行して行っております。
そんな中、嬉しい知らせがふたつありました。
ひとつは鹿児島県から届いた新茶の見本です。
新茶らしい香りと甘みが充分に感じられました。石松園銘茶本舗は静岡茶にこだわりを持つ店なので、これまでも「静岡茶」以外を取り扱ったことはありませんが、こうした情報交換はさせていただいております。飲んだ後すぐに電話をし、その率直な感想と感謝をお伝えさせて頂きました。そして、静岡の新茶の見本をお送りする約束をさせていただき、そしてお互いの健闘を誓い合い電話を切りました。
二つ目は遠州森町、木根の地で石松園の「茶」を育てて下さっている花島さんからの電話です。
ちょうど夜だったのですが、「山は寒い、寒い。まだ何にも出てこんよ。」とのことでした。これで確信できました。
先の話と合わせて、おそらく今年の「新茶」は最高にいい出来になるのではないかという想いです。
この3月~4月ここまでの間あまり気温が上がらずに推移しているということ、そしてこの期間の日中は気温が上がり始めているのに対し夜はまだまだ冷え込んでいることがその理由です。そのことにより茶の樹はグッと抑えられているような状況です。さらに昼と夜の気温差により、昼間「光合成」によってつくられた養分を、夜の寒さの中、目一杯蓄えようとしています。こうした厳しい環境に抑えられれば抑えられるほど、飛び出して来た時の勢いはとんでもないエネルギーを持つと感じています。また、この地域の茶畑には朝になると川霧が立ち込めます。そんな中、日が登り、山の斜面の北側にあるこの茶畑はじんわりと茶葉が目覚めるという感じで一日が始まります。そうした日々により、香り高く味わい深い濃厚な「茶」が出来上がるのです。
たまたま今日、その話をご来店された武道の師範にお話したら「人間と同じだな。」とおっしゃっておられました。
私も同感致しました。あと数日おいしい「新茶」と出逢える日々を楽しみに、しっかりと準備したいと思います。