お茶コラム

花粉症対策の決定版!!花粉症に効くお茶「べにふうき」へのこだわり

2014年01月28日 17:05

石松園の高野です。

私は、先週から「べにふうき」という品種茶と向き合ってきました。

「従来から展開している商品がベストであるか」ということについて真剣に考える日々でした。
そして、やっとこの石松園で展開すべき「べにふうき」の商品が決定致しましたので、ここにご紹介させて頂きたいと思います。

一部商品は本日から、最も遅いものでも今週末から展開させて頂きます。

 

釜炒り茶「べにふうき」 (リーフタイプ)

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この「べにふうき」は釜炒り製法でつくった茶葉です。

この製造方法は、国内でもごく限られた農園でしか生産技術を有しておりません。
「べにふうき」とは、お茶の品種名です。お米に「こしひかり」や「あきたこまち」などという品種名があるように、
お茶にも「やぶきた」やこの「べにふうき」のように品種名があるのです。

そして様々な研究の結果、このお茶が持つメチル化カテキンという成分に抗アレルギー作用があることがわかりました。

また、このお茶は元々紅茶をつくるためにつくられた品種ですが、紅茶の作り方ではなく、
「緑茶」の作り方でつくることによって、メチル化カテキンが損なわれないこともわかりました。

しかしこの「緑茶」にした茶葉は、独特なクセのある風味を持ちます。
人によって「好み」は異なるため、好き好きが在るかと思いますが、私は初めて飲んだ時あまり好きになれず、
同じ成分を持ちながらも「おいしい」茶葉は無いものかと探しに探しました。

そして出逢ったのがこの「釜炒り製法」の茶葉です。

「緑茶」との大きな違いは、摘採した茶葉の「発酵」を止める止め方です。
発酵とは、茶葉中の酸化酵素の働きで茶葉中のカテキン類が酸化していく現象のことです。

簡単に言うと、摘み取った「葉っぱ」をそのまま置いておくと空気に触れた「葉っぱ」はどんどん茶色に変色し、
その茶葉の内容もどんどん変質していってしまいます。
その「発酵」をどこで止めるかの違いが、「緑茶」 「烏龍茶」 「紅茶」 の違いとなります。

そして今回の品種「べにふうき」はすぐに発酵を止めないとメチル化カテキンが損なわれてしまうのです。
そしてその止め方には大きく2種類在ります。ひとつは、茶葉を「蒸して止める方法」、
もうひとつには茶葉を「炒って止める方法」です。

そしてこの茶葉は、後者の製法です。もともとこの製法は中国緑茶の製法で、
15世紀前後に渡来した中国人によって北九州地方に伝えられたと言われています。
茶の鮮葉を直火にかけた鉄釜で炒り、揉みながら、乾燥させて球状につくりあげた茶で、
「蒸し製緑茶」と比較して、香気が高く、味は淡白だが押しがあり、さっぱりしてくどさがない
という教科書どおりな風味です。淹れ方は「煎茶」より少し高めの湯で淹れて、香気を愉しむことができる茶葉です。

そして、毎年来て下さるお客様は、この茶の淹れた後の「茶葉」で目の周りをこすると、かゆみが収まって楽になる」と言って下さいます。

 

超べにふうき  (ティーバッグ タイプ)

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今回はここを大きく見直しました。製法は変えていないのですが、使用する原料の茶葉を変えました。
牧之原産の「秋摘みべにふうき」です。と違い「蒸し製緑茶」です。

これには大きな理由が在ります。とにかく「効き目」を追求してみたいと考えたのです。
正直結果はまだわかりませんが、考えられる手段をこの商品につぎ込みました。

まず、「秋摘み」の茶葉を使用するということは、夏の日光をふんだんに浴びて
「カテキン」をたくさん保有している茶葉を使用するということです。

そして今回この茶葉に、同じ茶葉を石臼で挽いた「粉末べにふうき」を混ぜ合わせました。
通常よく販売されている「粉末緑茶」との違いは、石臼で挽くというこだわりです。

今回の「べにふうき」は、茶葉の栽培時に「遮光栽培」していないため、「抹茶」とは呼ばないのですが、
製造方法は「抹茶」と同じ方法でつくりました。

通常「抹茶」とは、茶葉を挽いて上質のものでは5ミクロンにまでなります。
食塩が平均400ミクロン、片栗粉が20から70ミクロン、小麦粉が30から60ミクロンぐらいですので、
抹茶がいかに細かいかおわかりいただけると思います。

抹茶は、ここまで細かくして初めて、あのなめらかさや深い味わい、鮮やかな色み、たてたときの
まろやかな泡などが楽しめるというわけです。粒の大きさにムラがあると、なめらかな抹茶にはなりません。

また、モノをこすると摩擦熱が発生しますが、抹茶の場合、摩擦熱が発生すると香りや風味が飛んでしまいます。
ミキサーやミルなど機械の高速回転を利用すれば短時間で抹茶がつくれますが、粒がそろいませんし、
どうしても熱が発生してしまいます。石臼には、「ゆっくりまんべんなく挽くことができて、粒子がそろう」
「石でゆっくり挽くので熱が発生しにくい」という利点があります。

石臼で挽くのは、時間も手間もかかる大変な作業ですが、
「粒子がそろった」「熱の加わっていない」べにふうきの粉末をつくってみたかったのです。

いつも「抹茶」を挽いて頂く村越さんに最初相談したところ、
通常挽く「碾茶」とは茶葉の大きさも形状も全く違うため難しいと言われてしまうかという不安もありましたが、
いつも通り元気に「何事も勉強だから、やってみるよ。」と言って下さいました。

「石臼で挽く前の準備が大変だったけど、うまく挽けたよ。」とつくって下さいました。

そして、これら2種類の製法で出来上がった茶葉を混ぜ合わせて、4gのティーバッグをつくりました。
大抵一人用のティーバッグは2gが主流ですが、「効き目」のため「濃く淹れるため」の4gです。
「茶葉べにふうき」×「粉末べにふうき」ということで、「超」べにふうきと名付けさせて頂きました。

 

秋摘み 石臼挽き粉末緑茶 「べにふうき」

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上記に記した、石臼挽きの「べにふうき」です。粉末状のため、濃さを調節できる点と、
茶葉を体内に丸ごと取り込める点がポイントです。

溶かした「べにふうき」にショウガを加えて飲むとさらなる効果が期待できるとも言われています。
ショウガエキス内の有効成分が作用して、より高い効果が在ると言われています。
すりおろしたショウガをこの茶に混ぜるだけでいいのです。

以上が今シーズンの「花粉症」に対抗する我が石松園のラインナップです。
ひとりでも多くの方の花粉症のつらい症状を緩和できることを願っています。

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