茶の定期便 初荷
2018年01月17日 21:05
石松園の高野です。
今年最初の「茶の定期便」を発送させていただきました。
以下、今回の定期便に付したお手紙です。
お茶の定期便 (1月)
あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も変わらぬお引き立てのほど よろしくお願い致します。
「 節分 」 とは 。
2月3日は 節分の日です。
「節分」とは、本来「季節が移り変わるとき」の意味で、
立春・立夏・立秋・立冬の前日を「節分」と呼びました。
特に立春が1年の最初に来ることから、次第に「節分」といえば春の節分を指すようになりました。
立春を新年と考えれば 「節分」は大晦日にあたり、
前年の邪気をはらうという意味を込めて追儺(ついな)の行事が行われ、
その中のひとつが「豆まき」です。
追儺とは悪鬼を追い払う行事のことで、古くは中国から伝わり、
現在では日本の伝統行事のひとつとなりました。
また、この「節分」の翌日である立春は、新茶が最も旬を迎える「八十八夜」の第一日目です。
そんな想いも込めて今回は「節分の茶」をお届けいたします。
お正月が過ぎたこの時期は心身ともに疲れの出始める時期でもあるかと思います。
年末年始と食べ疲れ、こころも身体もリラックスしたがっているのではないかと思いました。
そんなイメージを持って、この「焙煎黒豆茶」というカタチにしていきました。
(1) 焙煎黒豆茶 (ばいせんくろまめちゃ)
石松園の「焙煎黒豆茶」の原材料は、 「茶」 「黒豆」 「玄米」 「花(玄米をはざしたもの)」の4種類です。
いずれも火を入れて香ばしく仕上げてあります。
お茶は一番茶(その年最初に摘んだお茶)を、手焼き製法で、ほうじ茶にしています。
一般的な機械を使用した大量生産と違い、その都度、茶葉の香り・色を見ながら焙じています。
最も表現したいことは 「やさしいあまい香り」 ですから、キツネ色を目安にして、
炒りすぎないよう注意しながら火を入れていきます。
炒ることでカフェインも少なく、胃にもやさしいお茶です。
そしてそこに、お茶同様に手焼きした黒豆・玄米を混ぜています。
黒豆にはイソフラボンという血液をサラサラにする効果と抗酸化作用があると言われています。
こうしてできたこの茶のテーマは、「こころと身体のリフレッシュ」で、
とくに「香り」に特化した「茶」です。
淹れた色は、やさしく透きとおった琥珀色です。
飲み口はやさしくスッと自然に入ってくる感じです。
想いの詰まった 「色彩」 「香り」 「味わい」 その全てを お愉しみいただきたいです。
(2)「茶の字 茶飴」入り 鈴子缶(すずこかん)
ちょうど手のひらにおさまる可愛らしい茶缶「鈴子」に、
出来立ての「茶の字 茶飴」をお詰め致しました。
昨年末に届いたばかり、出来立ての茶の字 茶飴です。
(3)水出し緑茶ティーバッグ
ここ数日本当に寒くなってきました。
「なぜ、冬に水出し煎茶??」と思われるかもしれませんが、
この時期 気をつけなければいけないのはインフルエンザです。
そして、そのインフルエンザの予防に有効な手段として、予防接種・手洗い・うがい・マスクと言われますが、
最近注目を浴びているものに「緑茶」があります。
これについては、2011年にアメリカの栄養学専門誌「THE JOURNAL OF NUTRITION」において発表されたという予防法が有名です。
その中で、『緑茶の飲用習慣が、インフルエンザを予防する』といわれています。
それは「茶」の飲用が、ウイルス感染に対する免疫力を高め、「茶」の持つビタミンCとともに感染にかかりにくい身体の環境を整えるからだと言われています。
茶に含まれるポリフェノールの一種カテキンはウイルスの細胞への吸着や細胞内での増殖を阻害することが報告されています。
また、アミノ酸の一種テアニンは免疫力を高める効果が報告されており、ビタミンCには疲労回復効果があるといわれています。
今回はカバンに入れてなどお持ち歩きに便利なチャック付き袋にティーバッグを入れてあります。
アルミ製で日の光も通さない袋であるため、茶の保存に最適な袋です。
飲み終わった後も是非お使いいただき、日常の習慣として、インフルエンザを予防していただきたいです。
今年一年、皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。
お茶の石松園 高野 一夫