お茶コラム

顔がみえ、こころが通じ合える、ネットショップを。

2015年01月23日 19:02

石松園の高野です。

 

今年、もっとも本格的に取り組みたいことのひとつに「ネットショップ」があります。

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先日、共に店を盛り上げてくれている「いしまつ おちゃこ」副店長と打ち合わせがありました。
実質的には彼女と共につくっているお店で、お互いに意見を出し合って、よりよいお店に出来るよう進めています。
彼女はとても好奇心旺盛でアイデア溢れる頼もしい存在です。

 

そんなお店も、ちょうど昨年の今頃はまだ存在していませんでした。
石松園にとって、この形態はまだまだ始めたばかりの赤ちゃんなお店です。何がいいのか手探りの状態で走っているといった感じです。
そんな中、特にこの年末年始に、お店が少しずつ成長していることを強く感じられる出来事がありました。
そして、私自身のそれまでの足りなさを反省し、また同時にもっともっと愛情を注いでいきたいと感じています。

始めたばかりの頃、ネットショップと実際のお店ではいろいろな違いがあると感じていました。

お客様の住んでいる場所や年齢層、趣向、そしてお買い物の仕方など様々な面がこれまでと違うような、
何かとても新鮮に、感じていたのです。
以前、このコラムで触れたこともありますが、石松園という店は焼津市にあるという立地条件からお客様の分布が特徴的でした。
この焼津という街は、静岡県中部に位置し、漁港を中心に遠洋漁業・水産加工業の基地として発展してきました。
そうした立地条件から、石松園には、「東北地方」、特に宮城県や岩手県に通信販売でお茶をご注文して下さるお客様が多いです。
それは、昭和の時代、東北地方からマグロやカツオを焼津港に水揚げした漁師さん達がお土産に「茶」を持ち帰って下さり、
近所の人や親戚に配ったことによります。そして気に行って下さった方が、後に電話注文して下さり運送便で発送するという
「通信販売」という形式になったという歴史があります。

 

また、石松園の扱うお茶「森の改良手もみ茶」が独特な味わいを持つこともこの地域に拡がった要因のひとつかもしれません。
この茶の特徴は「濃厚な山の味わい」です。一説によると、東北の方は味の濃いものを好むそうです。
少し話がそれました。

現在ではそうした経緯のもと、さまざまなお客様とのつながりから様々な地域に拡がってきているため、
地域的な違いもそれほどありません。しかし、ネットショップは何か違うように感じていたのです。

そして、最初それは「会話」だと思いました。お店では顔を合わせてお話をしたり、お茶を飲んでもらったりしながら接客をしています。通信販売においても、手紙や電話をとおして、文字をみたり声を聞いたりしながら、なんとなく顔が見えたり、元気かどうかを感じられたりします。
それがネットショップではメールです。ご注文を頂いた際に、私に届くメールはどのお客様からのご注文であっても字体が一緒です。
また、そのメールの形式も一緒です。あたりまえのことなのかもしれませんが・・・。

 

しかしある日から、それは変化し始めました。一番は発送させていただいたお客様からメールをいただいたことです。
中には、淹れたお茶の写真を送って下さるお客様もいらっしゃいました。そんな嬉しいお手紙をいただけるようになり、
自分自身の注文メールをみる見方が変わりはじめました。

 

先日は「手焼きほうじ茶」のご注文をいただきました。石松園ネットショップにおいて、
その商品説明には「ローカフェイン、赤ちゃん、妊婦さん、授乳中、療養中、お年寄りに安心」 とあります。

ということはこのお客様がどんな方であるかという顔がなんとなく見えてきました。

 

また、「抹茶」と「茶筅マドラー」の「抹茶はじめてセット」をご注文の男性に「新しいご趣味として始められるのかな。」と感じたり、尾村師範の「玉露」と住田名人の「手揉み茶」をご注文の男性には「ホンモノを確かめたいのかな。」と感じたりして、だんだん顔が見えるようになってきました。

 

相手を想像して手紙を書いたりしながら、最大限にこころをこめて梱包・出荷作業にあたっています。
そんなネットショップへ是非遊びにおいで下さい。私が、精一杯の接客をさせて頂きます。
そしてそのつながりがより太くつながっていくことを楽しみにしております。

 

 

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