お茶コラム

高野がおすすめするお茶ギフト

2013年10月23日 10:06

石松園の高野です。

ここ数日だんだんと涼しくなってきました。朝晩などは寒さを感じる日もあります。
こんな気候の変化の中、石松園への御注文の内容も日々少しずつ変化しております。

ここ最近よく頂くお問合わせや御依頼を頂くのは「ギフト」です。
夏はやはり冷たいものがギフトの主流であると思います。そしてだんだん寒くなってくると「お茶」の出番です。
内容は様々で、「結婚式の引き出物」や「お祝いを頂いた御礼」や「法事」、ちょっとした「プチギフト」など様々です。
最近はこの弊社ホームページをご覧いただいて「相談したい。」というお電話を頂くことも増えてきました。
先日もこのページに在る「ギフト」のページをご覧いただいて「友禅和紙缶ギフト」をご注文頂きました。お客様は「嬉しいことへのお返しなので、華やかなイメージにしたい。」とのことでした。

石松園で「ギフト」の御依頼を頂く時は、そのギフトの「目的」「お渡しする方の年齢・好み・生活様式」「ご予算」「イメージ」などを細かくお聞きしながら、その中身と外観を決めていきます。

中身について、寒くなりつつある今の時期では「あたたかいお茶」をお勧めすることが多いです。石松園では数多くの「お茶」を取り扱っております。その中から、お渡しされる方に喜んで頂けるお茶を決めていきます。普段から「お茶」を飲んでいらっしゃる方には「王道のお茶」をお勧め致しますが、急須のない家庭であれば「ティーバッグ」をお勧め致します。また比較的若くてもっと気軽に楽しみたいという方には「フレーバーティー」や「抹茶ラテ」などをお勧め致します。

そしてその外観もとても重要だと考えています。まずは「袋入り」にするか「缶入り」にするかから決めていきます。
お祝いごとでお使いになられる方には、華やかなイメージをご提案させて頂きますし、「法事」などの場合はその場面に合ったものをご提案させて頂きます。

袋ギフト  缶ギフト

この缶などは素晴らしい芸術作品です。

本金蒔絵

日本の代表的な花を二十四金を使用して、丁寧にひとつひとつ描き、ぼかしかさねの技法で深みのある艶やかな色合いを出す「本金蒔絵」で仕上げた美しい缶です。この花は「椿」です。大きく開いた椿の花と葉を本金で描き、効果的にぼかしかさねを用いて立体感を出しております。枝の部分には螺鈿(らでん)がはめ込まれております。

らでん

この螺鈿(らでん)とは、主に漆器や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつで、貝殻の内側、虹色光沢を持つ真珠層の部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む手法、及びこの手法を用いて製作された工芸品のことを指します。螺は貝、鈿はちりばめることを意味するそうです。そうした伝統技法が駆使され、つくられた「缶」なのです。

またオリジナルの「缶」の製作も気軽にお問合わせください。これまで様々な「缶」をつくってきました。
こちらは「敬老のお祝い」におつくりした「缶」です。
「寿」という漢字を使用して、「喜び」を目一杯に表現いたしました。

敬老の日缶

こちらは、今月御結婚されるカップルの方が、式の途中で席を回って配るサンクスギフトとして製作致しました。
10月に結婚する自分達をしっかりと表現したいとのことでした。

ハロウィンサンクスギフト缶

石松園ではホテルや結婚式場の「ブライダルフェアに出展させていただくことがあります。
その場で「引き出物」や「サンクスギフト」「プチギフト」などのご提案をさせて頂きます。そうした場には私は「お茶屋」として出展させて頂くのですが、他には「鰹節屋さん」や「お菓子屋さん」など様々な業者の方が出展されます。そうした伝統的な引き出物がある一方で、ここ数年の主流は「カタログギフト」なのだそうです。
便利で、相手が欲しいものを自由に選んで頂けるということがその理由なのだと思います。しかし、私は思うのです。せっかくお祝いに来て下さった方々にお渡しする「ギフト」であるからこそ、2人の気持ちをしっかりと表現して頂きたいのです。そしてこのことは、日々の小さな、ちょっとしたギフトでも同様です。日頃の感謝を込めたちょっとした「プチギフト」もそこに気持ちが在ることが最も大切なことだと思うのです。
私はそんな気持ちで「ギフト」のご依頼に応対していきたいと思います。

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