お茶コラム

高野が選ぶ 「この夏のお茶 ベスト3!」

2013年06月21日 10:28

石松園の高野です。

暑い夏が近づいてきました。先月発表された気象庁の3ヵ月予報でも、気温は「平年並み」「高い」確率を合わせると80%と今年の夏も暑くなりそうです。
そんな暑い夏に、私が自信を持っておすすめしたい「お茶」を3つご紹介したいと思います。夏ならではの「おいしいお茶」を。

【1】水出し煎茶(茶葉・ティーバッグ)

写真 (1)

夏のお茶の「王道」、冷茶です。
そしてこの「水出し煎茶・冷茶」は、お茶屋ごとに違いがあります。その大きな違いは「つくりかた」です。私はいろいろなメーカー(お茶屋)の水出し煎茶を飲んで調査しましたが、「石松園の水出し煎茶」とはどれも違いました。

一般的にイチバン多い「つくりかた」があります。石松園も頼まれれば、この方法でつくることもあります。
ただこの依頼は食堂・旅館・居酒屋などの業務用が多いです。お茶の「粉」や細かく刻んだ「ケバ(お茶のフワフワした部分)」を主原料とし、そこに「抹茶」もしくは「粉末にした茶」を混ぜ合わせるという製法です。
「粉茶」を使うのは、成分や色が水で淹れても出やすいためです。そしてそこに、「抹茶」や「粉末茶」が加わることでさらにキレイな緑色が表現されます。この点は長所です。もうひとつ低コストでつくれるという長所もあります。
一方、短所は長所でもある色を出すのに「抹茶」や「粉末茶」という点です。5gのティーバッグ1個で1ℓの冷茶をつくると、2回目は色が出ません。1回目で粉が全て溶け出てしまうからです。

では石松園の「水出し煎茶」は何が違うのか?
イチバンの違いは「水で色と成分が出る茶葉」を使用しているということです。つまり茶の樹を「栽培」する時点から「水出し煎茶」をつくるということです。
以前ご紹介した「玉露」と似た作り方です。ということは、お茶の「旨み」「甘み」もしっかりと味わうことが出来るということです。
何度も何度も農家の方と話し合ってつくってきました。年によっては全て失敗という年もありました。でもその「失敗」の結果、現在の安定した生産が在るのだと思います。

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※茶葉を日光から遮って栽培します。この茶畑は「玉露茶園」のようなこもかけの棚がないため、寒冷紗(かんれいしゃ)をかけて栽培します。この白い寒冷紗こそがポイントです。

写真 (2)

そしてこの「茶葉」の最大の長所は茶葉自体が青いので、何度も何度もきれいな緑色のお茶が飲めるということです。
我が家の子供達は学校に持っていく水筒にティーバッグ1個淹れていけば「途中で飲み切ってしまっても水を足して振れば何度でも飲める。」と言っています。
お客様の中には「5g1個で4ℓつくるよ。」と言う方がいらっしゃいます。ただこれはやり過ぎな感じもしますが・・。
ということは結果的にはお買い得ではないかと自信を持っています。

【2】フレーバーティー(茶葉・ティーバッグ)

写真 (4)

「緑茶」「ほうじ茶」「紅茶」に果物の皮やハーブなどで香りをつけたのがこの「フレーバーティー」です。
年間通して、季節感を大切にしながら展開しています。桃・サクラ・ゆず・巨峰・焼いも・焼きリンゴ・チョコミント・クリスマスなどなどです。
夏は水1ℓに茶葉10gで出す「水出し」という飲み方がおいしいです。そして柑橘系のフレーバーが人気です。夏みかん・はちみつグレープフルーツ・ ラ フランス・ライムなど。アルコールとの相性も抜群です。
このフレーバーティーの最大の魅力は「香り」を楽しめるということなのですが、もうひとつ魅力なのは「味」は「お茶」なのですっきりと飲めるということです。例えば「チョコミント」は香りは甘いのですが、味はすっきりとした「ほうじ茶」です。
そして、この夏イチオシは「マンゴー・パイナップルフレーバーのティーバッグ」です。
テーマは「トロピカル!!」です。

【3】むぎ茶 (この煮出して飲むタイプこそがおいしいです。ノンカフェイン。)

写真 (3)

お茶屋のむぎ茶。
実は石松園の隠れた大人気商品の一つです。しかも小学生が「あのむぎ茶が飲みたい。」と言ってくれるのです。
やかん一杯に対して、おたま1杯の焙煎された「麦」をいれて煮出します。濃い色としっかりした味の麦茶です。麦茶には体を冷やす作用があると言われ、また夏バテや消化不良・むくみの改善に効果的とも言われます。
また、麦茶のあのいい香りは「大麦」をを焙煎するときに発生するピラジンという成分だそうで、研究の結果このピラジンには血液をサラサラにして血流を促す作用もあるということもわかったそうです。
また、大麦の持つ食物繊維は豊富で「便通改善効果」「血糖値上昇抑制作用」「血中コレステロール値の抑制作用」などのダイエット効果・美容効果も期待されています。

石松園では、今後お客様の要望に応え、麦以外にも「だったんそば」「ごぼう」「黒豆」「コーン(とうもろこし)」
「ハブ」と言った穀物などの身体にやさしいお茶も取り扱っていきたいと考えております。

以上が、私がこの夏おすすめしたい「お茶」です。
そして【3】の麦は異なりますが、夏だからこそ「茶」をすすめるもう一つの理由があります。
それは「茶」が有する「カテキン」という成分によるものです。

この梅雨頃~夏に向けてが「食中毒」が最も多い季節だと言われています。
そんな食中毒予防に真っ向から立ち向かってくれるのがこの「カテキン」です。
「カテキン」は殺菌作用と抗毒素(解毒)作用を持つことが研究において実証されています。
また、この「カテキン」は、酸に強い性質をもっており、また体内に摂取された「カテキン」は大腸にまで到達すると言われています。
だから、食事中や食後に飲むお茶は、胃や腸管の中で食中毒原因菌や毒素に対して「殺菌作用」及び「解毒作用」を発揮して、「食中毒予防」に効果があると言われているのです。
お寿司屋さんの「あがり」には意味が在るのです。

この暑い夏も 「茶」とともに、楽しんでいただきたいと思います。

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