石松園の高野です。
御無沙汰致しまして、大変申し訳ありませんでした。

４月～５月と「新茶」シーズンを駆け抜けて、６月に入りました。
この２ヶ月の間、静岡県内各地で様々な「新茶」に出逢い、またそれをつくる様々な想いに出逢いました。
これらのことを全力でお伝えさせていただくことが私の使命であると改めて感じました。
これからもよろしくお願い致します。

さて本日はお知らせがあります。

先日ある御縁からテレビ番組の取材をお受けさせていただきました。
ＢＳ　ＮＨＫの「おかわり！にっぽん」という番組です。
放送は６月１１日（水）１９：３０～２０：００です。
この番組は全国各地の旬の素材を探し出し、思わずご飯を「おかわり」したくなる料理を新たに開発すべく
日本全国を旅するという番組だそうです。

この６月１１日の回のテーマは「遠洋かつお」ということでした。

焼津漁港に水揚げされるかつおが今回の料理のテーマで、
それをフランス料理シェフの藤木徳彦さんがご飯に合うおかずに料理するという企画です。

この５月上旬、その事前準備にこの番組の製作会社の方が焼津を訪れていました。
いつもお世話になっている水産会社様でかつおの取材を行っている中で、静岡県の「茶」という話が出たそうです。

そしてその会社の社長の紹介を受けて、製作会社の方がお店を訪ねて下さいました。
当初は「かつお」がメインであるため茶畑を撮影するにはどこがいいかというような感じで、
特に「茶」についての取材はあまり考えられていない様子でした。

そんな中お話をしていく中で、「かつお料理に合うお茶」はこの新茶時期ならではの
無限のアプローチ法が在るということをお伝えすると、とても興味を持って下さり、
シェフに相談してみるとおっしゃって下さいました。

後日ご連絡を頂き、５月の中頃に　石松園銘茶本舗　本店において撮影を行われました。
シェフがお店に「かつお料理に合うお茶」の相談にご来店されるという内容です。
いつもどおり、日頃お店で接客させていただいている光景であるため、気負うことなくありのままに接客させていただきました。

事前打ち合わせもなく、特別な準備もなく、約二時間の撮影が行われました。
撮影スタッフのみなさんもとても暖かく、時には熱くという方々でとても楽しいひとときとなりました。
結果、どんな料理が出来て、石松園がどのように放映されるのか、どの位の時間が割かれるのかなどはわかりません。

ただ私はその時間は一所懸命接客させていただきました。それは私のありのままの姿です。

そして、このことをきっかけに私にはとても嬉しい声をたくさん聞くことができました。
ちょうど撮影が行われた後に、今年最初の「森の改良手揉み茶」が出来上がり、その出荷がはじまりました。
私は通信販売でご注文頂いたお客様の荷物ひとつひとつに必ず一筆御礼の手紙を添えさせていただいております。

それを描くひとときはそのお客様の顔が見える気がしてとても幸せな時間です。
今回は、そこにテレビのことを少しふれました。
するとここ数日の間、お電話やお手紙を頂きました。
「テレビ楽しみにしているよ。」「カレンダーに赤マル付けたよ。」「テレビがんばってよ。」などです。
私は本当に嬉しく思います。この４月、新茶のご案内に私は一筆こう書かせていただきました。

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この石松園に伝わる伝統の茶「森の改良手揉み茶」を伝え、繋ぐということが私達の使命であり、
願いであると感じています。私達は石松園の三代目にあたりますが、石松園のお客様には
「石松園のお客様」として三代目を迎えて下さっているお客様もいらっしゃいます。
そうしたお客様も私達と共に「石松園の茶」を伝え、繋いで下さっています。
茶畑を守って下さっている「生産家」、その茶葉を製造・販売させていただく「石松園」、
その茶をご愛飲して下さっている「お客様」、全ての皆さまのおかげで「石松園の茶」は在るのです。
そうした想いを込めて、今年の「新茶」をお届けさせて頂きたいと存じます。
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これからも大切にしていきたいと改めて思いました。