焼津まちなかゼミナール~「はじめての抹茶体験」講座~
2014年09月09日 20:38
石松園の高野です。
本日「はじめての抹茶体験」という講座をお店で行いました。
今回の企画のテーマは「気軽に抹茶を楽しもう」です。
「茶道」という側面ではなく、「抹茶そのものを愉しむ」ということをテーマとして行いました。
講座の流れは、「抹茶とは何(どんなお茶)か?」の話(栽培方法と製造方法)、「実際に抹茶を飲んでみよう」という実践、
「抹茶を使った料理やスイーツなどのレシピの紹介」という流れを基本に行いました。
今回の参加者の方は、静岡県にお住まいであることからも「お茶」がとても身近にあり、お茶に関する知識の在る方々でした。
ですが、お話をして強く感じたことは、今や世の中には抹茶を使ったスイーツがこんなにもあふれているにも関わらず、
こと「抹茶」に関してはこれまで身近に感じることが出来なかった様子でした。
これは、前回小学生を対象にして行ったときにも感じたことです。
「あそこの抹茶パフェはおいしい。」であるとか「お菓子屋さんに行くと抹茶をつい選んでしまう。」といった声が多く聞かれる
にもかかわらず、「抹茶とはどんな茶であるか。」や「抹茶を飲んだことがない。」という方はとても多いと感じるのです。
お話を伺うと、「機会がない。」であるとか「敷居が高い。むずかしそう。」、「間違えたら恥ずかしい。」という理由が多いです。
だからこその今回の企画です。簡単な「つくりかた」と「飲みかた」の説明だけをしてあとは自由にやって頂きました。
そうした姿を拝見して、いつも実感することが在ります。
今回のようなテーマで講座をやる場合はいつも「決まり事なし」といってやるのですが、
実際にはみなさんは私が最初に具体的に示した動作をとても忠実に一所懸命やってくださいます。
そしてその最中、無心になって動作に浸っていると強く感じます。具体的に決まっているからこそ、迷わずに済むと思うのです。
そして、その動作に無心で取り組んでいらっしゃる姿はとても美しいです。
そして、ひとくち口に含んでふーっと息をはく瞬間、みなさんとてもいい表情をされています。
一見難しそうな「茶道」は実は難しくないと思うのです。
私自身もまだまだ修行中ですが、こうしたことが「茶」の道なのではないかと思うのです。
世界中に拡がりつつある「抹茶」。こうした「抹茶そのものを愉しむ」ということをテーマから、
逆に「茶道」という側面が見えた気が致しました。
学校や企業、どんな「場所」でも講座を行います。お気軽にお声かけ下さい。