ゴールデンミルクをたっぷり使った抹茶チョコレート出来たてですよ!
2014年12月15日 19:52
石松園の高野です。
先週、「抹茶チョコレート」出来上がってきました。
やはり出来立ては風味が抜群です。
石松園ではそれを保つために、届いたその日に全てアルミの袋に入れて、真空パックにして保管します。
この「抹茶チョコレート」は、はじめて販売した時から、5年が経ちました。
はじめた頃は販売していることの認知度もなかったため、一度に製造する量を売り切るのに苦労しました。
その頃は、賞味期限は過ぎていなくとも風味が損なわれたチョコレートは販売してはいけないと考えて販売しなかったこともありました。
現在は定期的に購入して下さるお客さまもできて、おいしい状態のまま売り切ることができるようになりました。
そして、それは以下ふたつのことを守り続けてきたからだと思います。
「静岡県一番摘みの茶葉で製造した抹茶を使用すること」、「岡山県蒜山高原の佐藤さんのチョコレート工場でつくっていただくこと」です。
このふたつは絶対的なもので、今後も変えることはありません。
抹茶については、岡部町でその年最初に摘採し、製造した茶葉を石臼で挽いたものを使用しています。
おいしい茶が育つ条件である山間地で、寒暖差のある気候条件のもと栽培されたこの原料でつくった
この抹茶は製菓用抹茶や抹茶パウダーなどとは一線を画するものです。
風味の奥行き・なめらかさ・香り・色調、すべてにおいて一級品です。
また、日本有数のジャージー牛乳の産地でつくることも重要です。
ジャージー牛乳とは、ジャージー種という品種の牛からとれた牛乳のことです。
イギリス王室向けのミルクを作るためにジャージー島で育てられ、乳牛の中で最も濃厚なミルクを出すと言われています。
実際に蒜山高原で、ビンに入った牛乳を飲みましたが、ビンの底にべっとりと脂肪分がこびりつきます。
しぼりたての牛乳は淡い金色をおびたとても美しい色で「ゴールデンミルク」とも呼ばれています。
石松園では、そのミルクでつくられた生クリームの使用量を一般的なチョコレートよりも多くして製造していただいております。
最初は、抹茶とミルクの比率が違うチョコレートのサンプルを何度も何度もつくっていただきました。
当時一番表現したかったことは「濃厚な風味が伝わるように」ということでした。こうしたやりとりにお付き合いいただけるのも佐藤さんだからです。
佐藤さんがいなければこの石松園の「抹茶チョコレート」はできていないのです。
そして今回。 これまでとはじめて変えたことがあります。
それは抹茶の使用量です。これまでの倍にしました。
ここ最近、お菓子屋さんなどにこの抹茶を使用していただく機会が増えてきました。
シフォンケーキ・マドレーヌ・クッキー・アイスクリーム・ラスクなどで、それらを食べさせていただく中で気がついたことがありました。
抹茶の使用量を増やして濃くしていくと、一見苦くなりそうですが、実はそうではないのです。
茶の持つ濃厚な甘みと香りがしっかり現れるのです。それは先に述べた、一番摘み茶葉を使用していることも理由であると思います。
雑味の全くない抹茶であるからこその「茶の甘味」です。
抹茶の風味が詰まった、出来立ての「抹茶チョコレート」。
ひとりでも多くの方に伝えたいと思います。
茶師こだわりの抹茶チョコレートのお求めは、店頭または、オンラインショップへどうぞ。⇒