店であるということ。
2014年12月28日 12:00
石松園の高野です。
今日は年内最後の土曜日です。昨日で仕事納めの方も多かったと思います。
ということで、今日からは毎日が休日なムードな日々で、お客様と共に年末へ
そして新しい年に向かうムードいっぱいな幸せな日々です。お店という場があることに改めて感謝する日々です。
自分でも意外なのですが、私は学校を卒業して社会に出てからこれまでの間、「店のある職業」に就いてきました。
最初は「ファッション」。そして現在は「茶」です。このふたつを並べてみると、一見、全く共通点がないようにみえます。
しかし、それぞれ両方を経験した私はまったく同じであるようにも感じます。
「個人の趣向により、大きく好みがわかれるもの。」
「感じる価値は人それぞれで、金額で測ることができないもの。」
「好きであることに理由はなく、満足を得ることができるもの。」
少し乱暴な言い方かもしれませんが、そう感じます。
だからこそ、接客する私達はプロフェッショナルでなくてはならないと思います。
論理的に理解し説明ができた上で、感覚的な話ができることが求められると思います。
私はそう考えて、ひたすらに「茶」を学ぶことに注力してきました。
しかし、ここ最近、本質は違うのだと感じるようになりました。「店」という空間で、
「昨日あった出来事」や「息子さんの自慢話」、「嬉しかったこと」や「悲しかったこと」を
こころから話せることが大切であると感じるのです。
昨日もあるおばあちゃんが息子さんが国家試験に合格されたという話を涙ながらに教えにご来店下さいました。
今年も残りわずかとなりました。
「茶」に関してどんなことでも相談できる店であり、また「人」にやさしい、誰もが気軽に立ち寄りたい店でありたいと思います。