花粉症対策に 「超べにふうき」 を。 茶のチカラを信じて。
2016年01月26日 21:46
石松園の高野です。
ここ数日お客様から「べにふうき」のお問い合わせが増えてまいりました。
例年は2月中頃から店頭に並べるのですが、今年は少し早めることにしました。
「茶」は、明庵栄西さんによる「喫茶養生記」という書物において、
「養生仙薬なり、延齢の妙術なり。」とそのはじまりとして、
その健康効能を紹介されました。
しかし、現実的にはその効果効能は、人によって千差万別です。
そうした現実を踏まえた上で、「少しでもお役に立てたら」という気持ちで、
今回は「べにふうき」について全力で描きたいと思います。
<べにふうきとは?>
「べにふうき」とは、お茶の品種名です。
お米に「こしひかり」や「あきたこまち」などという品種名があるように、
お茶にも「やぶきた」やこの「べにふうき」のように品種名があるのです。
この「べにふうき」は、明治9年に徳川幕臣の多田元吉氏がインドから導入したアッサム系の種の子供「べにほまれ」と
中国系品種(枕CD86号)との交雑種で、紅茶用につくられた茶の品種名(農林登録44号)です。
そしてこの「べにふうき」が含有する<メチル化カテキンガレード3-0>は、スギ花粉症の炎症物質ヒスタミンを抑える効能があり、
季節性アレルギーやアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などの通年性アレルギーを軽減する作用があることが臨床試験で明らかになりました。
また、このメチル化カテキンガレード3-0は、茶葉を発酵させてつくる紅茶に仕上げるとその成分が消失してしまいます。
そのために、緑茶や釜炒り茶(茶葉を蒸して発酵を止めるのではなく、炒って発酵を止める。烏龍茶と似ている。)
として加工することが重要です。
上の写真は「釜炒りべにふうき」の荒茶です。
荒茶とは、茶の生葉(摘んだ葉っぱ)を一次加工(荒乾燥)した状態の茶のことで、
形状が不揃いで、茶の樹の茎の部分や茶の粉の部分が残る原料の状態です。
一般的に荒茶は仕上げて、茎の部分や粉の部分を取り除き、きれいに磨き上げていくのですが、
これは何も捨てるところがない「茶」のすべてがそこにある状態です。
またこの茶葉は、夏の日光をしっかり浴びて育った秋摘みの茶葉であるため、
「メチル化カテキン」の含有率が高く、「カフェイン」が少ない秋芽であることが最大のが特徴です。
「カテキン」が豊富ということは、花粉症への効果がより期待できます。
また、「カフェイン」が少ないということは、花粉症で困っている子供や妊婦さん、
お年寄りも安心してお飲み頂くことが出来るかと思います。
また「カフェイン」が少なく、たくさん飲むことが出来るため、茶の利尿作用にの増進によるデトックス効果
(体内にたまった毒素を排出させる効果)もあり、高尿酸値や高血圧の方にもおすすめです。
この荒茶を原材料として、石松園独自の製法で、
「超べにふうき」をこれからつくります。
これまでつくってきた中で経験することが出来た
成功と失敗をすべて詰め込んだ最高の「超べにふうき」を。
2月上旬にはお届けできるかと思います。
少しでも楽に。
「茶」のチカラを信じたいと思うばかりです。