お茶コラム

チョコレートに最も合う飲み物は・ ・ ・ 「緑茶」 !?

2016年02月11日 13:36

石松園の高野です。

もうすぐバレンタインデーです。
ちょうど昨年の今頃、テレビを通して聞きました。

「チョコレートに最も合う飲み物は緑茶」だそうです。

ベルギーを代表するショコラティエ 「ピエール・マルコリー二」さんがおっしゃっていました。
彼、マルコリーニ氏の最大の特徴はカカオへのこだわりだということで、
カカオ豆の農園を訪ね、自らが納得する豆を探し、ベルギーのアトリエに運んで
焙煎→選別→粉砕→調合→精錬の全てを自らで行うヨーロッパでも数少ない存在なのだそうです。

「緑茶」を扱うお茶屋として、そうしたこだわりのチョコレート職人さんからの突然のラヴレターを嬉しく感じ、今でも印象強く残っています。
それまで私は、バレンタインというと「抹茶チョコレート」や「バレンタインパッケージ」を考えることを大切にしていました。
もちろん石松園の「抹茶チョコレート」は、抹茶とジャージーミルクという素材を吟味し、最高の職人さんにお願いしているという自負があります。
しかしマルコリー二さんの話をうかがってからはより引き付けて突っ込んでバレンタインに取り組みたいと考えています。

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「チョコレート」と「緑茶」の相性を実際に試し考察してみると、
以下3通りの愉しみ方があると感じています。

   1、「旨み」と合わせる。
   2、「渋み」と合わせる。
   3、「香り」と合わせる。

1・2については、茶が持つ特有の「滋味(じみ)」とチョコレートを合わせて愉しむというものです。
「滋味」とは、本来うまい味わいのことを意味するのですが、茶の世界では品質の審査項目のひとつである
「味」のことを指していいます。旨みの多少、苦渋味との調和、こくの有無、後口の良否などによって判定されるものです。

たとえば、「煎茶」では、渋みと旨みが調和し、後味に清涼感を与えるものがよいとされています。

一方、「玉露」では深い旨み、甘味と軽い渋みが調和して、口の中にまろやかなこく味の残るものがよいとされています。

同じチョコレートでも、合わせるお茶の「滋味」の違いによって愉しみ方が異なると思うのです。

3については「緑茶」の持つ香りと合わせることはもちろん、
「焙じ茶」や「釜炒り茶」など「香り」に特化した茶と合わせても愉しむことができるというものです。

それぞれ違うタイプの茶と合わせることで、同じそのチョコレートの味わいの感じ方も全く異なります。
そうすることで、ひとつのチョコレートをいろいろな角度から楽しむことが出来ると思います。
一方、チョコレートにも様々な味わいがあります。スイートなものからビターなものまで様々です。

それらの掛け算でいえば、この組み合わせには無限の拡がりがあるということになります。
その中から自分が最も好きな組み合わせを見つけていただきたいと思い、また見つけるお手伝いが出来たらと思っております。

カカオ豆は、その昔「薬」として使われたそうです。
茶もそのはじまりは「薬」として伝えられています。

味わいにおいて、また身体にもやさしい、「茶」と「チョコレート」。
バレンタインを、「茶」と「チョコレート」で、愉しんでいただきたいと思います。

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