お茶コラム

「茶の定期便」、三月号。 

2016年03月31日 20:33

石松園の高野です。

 

石松園は明日から始まる新しい月へ向けて様々な準備をしています

 

 

ひとつには、毎年恒例の「新茶フェア」です。

本日ご案内の手紙も出来上がってきました。発送準備を進めながら、気象情報に注意しながら、

今年も石松園のベストをお届けしたいと思います。

 

写真 (1)

 

もうひとつは、今年からの試み「県外百貨店などの企画への参加」です。

このたびご縁をいただき、参加させていただくこととなりました。デビュー戦は4月7日~13日の一週間、

東急百貨店 吉祥寺店で開催されるTOKYU Food Show「静岡フェア」です。

期待と不安にワクワクしながら、お客様に喜んでいただけるよう準備を進めております。

 

 

 

 

 

そんな中、今月半ばには毎月恒例の「茶の定期便」を発送させていただきました。

以下に今月の手紙三月号を記します。

 


 

 

お茶の定期便(3月)

 

 

いつもありがとうございます。

春寒次第に緩み、ひと雨ごと春の息吹が立ち込めてまいりました。

みなさまお変わりございませんか?

今月は待ち遠しい「春」をテーマに三種類の茶を「茶の定期便」としてお届けしたいと思います。

 

 

 

 

「フレーバーティー」とは?

紅茶や緑茶などの茶葉に、フルーツや花の香りを付加した「茶」のことです。

 

そのはじまりは中国です。

世界で初めてつくられた紅茶として知られているラプサン・スーチョンであるといわれています。

この茶はもともと福建省の険しい岩山の自生していた野草種だそうですが、

その茶葉に松の木を燃やした煙をフレーバーとしてつけてできたのがこの茶であり、

フレーバーティーのはじまりであるといわれています。

 

その後、天然香料の発展とともに様々なフレーバーティーが開発されてきました。

最近では、花や果実だけではなく、キャラメルやチョコレートの香りを付加したものもたくさんつくられています。

茶葉への着香方法も様々で、香料を茶葉につける方法・花や果実のそばに置いて香りを吸着させる方法、

ドライフルーツや花びらを茶葉に混ぜる方法など様々です。

季節や季節のイベントをイメージしたものなどその表現方法は多種多彩です。

 

そしてこのフレーバーティーの魅力は、誰でも・カンタンに・自宅で・自分好みにつくることができるということです。

正解はありません。

まずは飲み忘れていて古くなってしまった茶葉などで試してみてはいかがでしょうか。

 

 

(1)春のフレーバーティー 「さくら紅茶」

桜のフレーバーティーです。

満開の桜の樹の下にいるかのような、ふんわりとあまい香りが漂う茶です。

紅茶に桜の葉と花びらをブレンドいたしました。

桜餅を想わせる桜の葉の甘くさわやかな香りが春の訪れを告げてくれるかのような紅茶です。

和菓子にも洋菓子にも合うさっぱりとした味わいが特徴です。

(おいしい入れ方の目安)茶葉の量3g 湯の温度 熱湯

浸出時間2~3分

 

 

(2)静岡抹茶 「若萌の季(わかもえのとき)」

2015年7月に摘採した二番茶の静岡県岡部町の碾茶(てんちゃ)を原料として、石臼でひいて製造した抹茶です。

 

「抹茶」と呼ぶには二つの条件があります。

一、栽培において「遮光栽培した茶であること。」

二、製造において、「石臼でひいて粉にした茶であること。」

 

 

上記2点を満たさなければ「抹茶」ではありません。「粉末緑茶」です。

そうしたこだわりのもと、つくった抹茶をカジュアルに愉しんでいただきたいと思い、

今回は敢えて二番茶を選択させていただきました。

 

 

春の温かい日差しの中で、野点(のだて)を愉しんでいただきたいのです。

野点と聞くと「知らない」「作法がわからない」「道具がない」などと難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに野点とは「野外でお茶をたてるお茶会のこと」を言いますが、

その本質は「その季節やその季節の自然に触れ合う中で、お茶を楽しむこと」であるかと思います。

 

 

(3)芽茶(めちゃ)

この芽茶は「荒茶(原料としての茶)」から「仕上げ茶(製品としての茶)」へ製造する工程の中で生まれる茶です。

茶の葉や芽などの先端の柔らかい芯の部分を集めた茶です。

 

 

その見た目は、小さくてクルクルと丸かっています。

茶の芯の部分であるように、重量が重いのが特徴です。

「うまみ」や「渋み」が強く、淹れた茶の色も濃い緑色です。

 

 

ぬるめの湯で入れるとうまみの濃いマッタリとした柔らかい味わいが楽しめ、

熱い湯で淹れるとパンチの効いた茶の強い味わいを楽しむことができます。

これこそがこの芽茶の持ち味で、ツウ好みな、隠れた人気者です。

 

寒さを耐え、もうすぐ出てくる新芽が、伸びやかに・力強くあるようにとの願いを込めて、

今回「芽茶」を選択させていただきました。

 

 

 

暦の上では春といっても、まだまだ寒い日もあります。

お体ご自愛ください。

 

 

お茶の石松園 高野一夫

 


 

 

以上、心を込めてお届けさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

ネットショップ

ページトップへ

石松園銘茶本舗 静岡県焼津市栄町6-7-5 TEL:054(629)6123

お気軽にご相談ください お問い合せ

2013 (c) 石松園銘茶本舗 All Rights Reserved.