茶の定期便、八月号。
2016年08月11日 14:36
石松園の高野です。
本日「茶の定期便」を発送させていただきました。
お茶の定期便(8月)
いつもありがとうございます。暑い毎日が続きますが、皆様お変わりございませんか。
今月も、私なりに今年のベストであり、今 味わっていただきたい茶をお届けしたいと思います。
(1) うす茶糖(グリーンティー)
「うす茶糖」という名前は、静岡県外にお住まいの方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、
昭和の時代、静岡県に育つ子供達はみんなこれを飲んで育ったといわれるくらいポピュラーな飲み物の商品名がこの「うす茶糖」です。
「うす茶糖」とは、上質の抹茶と白砂糖を混ぜ合わせたもので、水に溶かすだけで「抹茶ドリンク」がつくれるとして、
昭和8年に誕生したと言われています。
水で溶かすだけという手軽さと、甘くさわやかな冷たいドリンクとして当時は画期的な新ジャンルの飲み物として、大ヒットしたそうです。
昭和10年頃には、海を渡り満州や香港、そして遠く南洋諸島からも注文が来たそうです。
戦時中は、砂糖の配給停止によって一時製造は中止となったそうですが、昭和24年頃にはまた製造が再開され、
「夏の冷たい飲み物」として長く親しまれてきたという歴史が在るそうです。
そうした歴史もあり、静岡県では「子供のころを思い出す懐かしい味」として、
また「夏には欠かせない飲み物」として在るのだそうです。
お湯で飲んでも水で飲んでもおいしく、また牛乳と混ぜたり、ヨーグルトやアイスクリームにかけるなどして、愉しむこともできます。
この静岡県が誇る「飲み物」をたくさんの方々に飲んで頂きたいと思います。
<抹茶の原料 碾茶(てんちゃ)>
<うす茶糖の原料 抹茶>
※ 今回は、2016年産の一番摘み最上抹茶「小園の月」でおつくりいたしました。
飲んだ後に、小物入れとしてもお使いいただくことのできる「ミニ茶箱」に
お詰めいたしました。
(2) 麦茶 (煮出し用バラ粒タイプ)
この「煮出し麦茶」も、昭和を感じさせる懐かしい飲み物かもしれません。
最近ではティーバッグタイプやペットボトルが主流となり、
こうした原料の段階の麦茶を見たことのない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この煮出してつくるというひと手間をかけることにより、
濃くて香りの際立った美味しい麦茶を味わっていただきたいと思い、今回選択させていただきました。
そしてこの麦茶には、以下のような素晴らしい健康効能があるといわれています。
(1) 血液サラサラ効果・血圧を下げる効果
麦茶はカリウムが豊富であり、それがナトリウムを排泄することにつながり、
血圧を下げる効果があるといわれています。
(2) 美肌・ダイエット効果
ビタミンB群が豊富に含まれており、これらは水溶性で炭水化物や脂質をエネルギーに変換してくれます。
これにより代謝が良くなることから、ダイエットや美肌効果が期待されています。
(3) 胃の粘膜を保護する効果
麦茶の成分には胃の粘膜を保護して胃潰瘍を予防する働きがあるといわれ、
炎症を抑える作用があるといわれています。
(4) 抗酸化作用
麦茶には「Pクマル酸」という成分があり、様々な病気の原因とも言われる活性酸素を撃退する働きがあるといわれています。
Pクマル酸には発がん性物質を除去する働きも期待されています。
(5) 身体を冷ます効果
さっぱりした味わいとともに身体を冷ます作用があるといわれています。
(6) むくみと便秘の予防効果
利尿効果がありむくみへの効果、
また水溶性の食物繊維があり便秘予防効果が期待されています。
(7) ノンカフェイン
緑茶・コーヒーなどと違う点はカフェイン・タンニンなどが含まれていない点です。
よって赤ちゃんやお年寄り、妊婦さんなど安心してお飲みいただくことができます。
この暑い夏を、楽しく、健康に、過ごしていただきたいと思います。
お茶の石松園 店主