茶の定期便十月号は、新作満載の【秋の新茶 第二弾】を。
2016年10月17日 22:02
石松園の高野です。
石松園の人気企画の中に「茶の定期便」というものがあります。
これは、毎月その季節を感じることができる「茶」を、
また是非この時期に味わっていただきたいという「茶」を、
私 高野が厳選してお届けするというものです。
ここ数年お届けした経験から、基本的なメニューについては決めていますが、
その時にどうしてもお届けしたいという「茶」や、
偶然手に入れることができた「茶」があれば盛り込んでいきます。
スタートから約一年半になりますが、一年目が終了して二年目も続けたいというお客様が増えてきて、
とても感激し感謝いたしております。
引き続き楽しんでいただくことができるように、
毎月全力で取り組んでいきたいと改めて気持ちを引き締めています。
そして今月は、「基本メニュー」と「新作」と「突発」がうまく合わさった面白い月となりました。
以下にその内容を記した手紙をお届けします。
お茶の定期便(10月)
いつもありがとうございます。
日増しに秋の深まりを感じる今日この頃、皆様お変わりございませんか。
ここ数日の間に、急に冷気日ごとに加わるように感じます。 お身体ご自愛ください。
今月も、今 味わっていただきたい茶をお届けしたいと思います。
今月のテーマは「秋の新茶 第二弾」として、お送りいたします。
この時期は、春に摘んだ茶葉をこの時期にどう仕上げるかが茶師にとってとても大切な仕事です。
夏を越した今、茶葉はその内質が変化します。旨味が増す茶葉、香りが増す茶葉など、
ひとつひとつが時間を経ることによって、それぞれの個性が現れてくるのです。
この春の新茶期に出会った茶葉が成長し熟成されて、角が取れてまろやかになり、香りや味わいが深まるといった感じです。
そんな「秋の新茶」の中から、今こそ飲んでいただきたい「茶」をお届けいたします。
(1) 蔵出し「秋の生茶」
今年の4月の定期便に「限定品 2016年度 生茶(なまちゃ)」をお送りいたしました。
この「生茶」とは、生々しく瑞瑞しいこの時期にしか味わうことのできない新茶の中の「新茶」として、
開始以来ご支持いただいております。
茶業界では「荒茶」と呼ばれる茶であり、乾燥度合いが弱いため、夏前・7月中旬までにはお飲みいただきたいとして発送しています。
通常販売している茶は、この「荒茶」から茎や粉をはずし、より乾燥させて「仕上げ茶」として袋詰めをいたします。
この「生茶」は敢えて手を加えずに、茶そのものを味わっていただきたいという思いを込めてお届けしてきました。
そしてここ最近、そんな生茶を「一年中、飲みたい。」という嬉しい声をたくさんいただくようになりました。
なんとかそのご要望にお応えしたいと考え、今年初めてお送りする茶が、この蔵出し「蔵出し 秋の生茶」です。
今年4月に摘んだ一番茶を、この半年間じっくりとねかせ、今月火入れ加工を行いました。
「生茶」同様に、いつ・どこで摘採された茶葉で、
そこに茶の持つ魅力がどれだけ詰まっているのかが重要だと考えておつくりいたしました。
「生茶」の場合は、摘みたての茶葉の持つ柔らかさや甘みを伝えたいために、
「出たばかりの新芽」の「深蒸し製法の茶葉」を選択していますが、
この「秋の生茶」は、茶の香りや味わいが深まる「山あいの茶」の「中蒸し製法の茶葉」を選択いたしました。
そんな静岡茶そのものを味わっていただきたいと思います。
(2) 品評会入賞茶
この秋に行われた茶品評会審査会において、受賞した一品です。
表彰授与式及び入札会前であることからその詳細には触れませんが、
間違いなく金賞を受賞した逸品です。
その味わいを、いち早くお届けさせていただきます。
存分にお楽しみいただきたいと存じます。
(3) 抹茶入り玄米茶
石松園では常に、人気ベスト5にランクインし続けている茶です。
「森の改良手もみ茶」、「玄米」、「花(玄米をさらに焙煎して
ポップコーンのようにはざしたもの)」、「静岡抹茶」を混ぜ合わせてつくった石松園特製の玄米茶です。
この抹茶入り玄米茶という茶は、数ある日本茶の中で、
最も親しみやすい茶であると思います。
音楽の世界には、「クラシック」「ロック」「ジャズ」「演歌」など
いろいろありますが、この茶は「ポップス」といったイメージです。
カジュアルに、年齢を問わず、たくさんの人から愛される「抹茶入り玄米茶」。
ひと夏越して、その個性を柔らかく表す抹茶の深みと色調と玄米の香り。
ご堪能いただきたいと思います。
季節の変わり目体調管理には十分に留意され、秋の夜長を一杯のお茶とともにお愉しみください。
お茶の石松園 店主
そして今回お送りするお茶はすべて
20日~27日に開催される
東急百貨店 吉祥寺店 「東急フードショー」
にもお持ちいたします。