八十八夜へのスタート!!
2017年02月03日 18:33
石松園の高野です。
今日は「節分」、明日2月4日は「立春」です。
「節分(せつぶん)」とは雑節の一つで、
各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことを言います。
節分とは「季節を分ける」ということを意味しているそうで、
江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多く、
この場合、節切月日の大晦日にあたるそうです。
そして「立春」とは、春の初めという意味で、冬至と春分の中間に当たり、
昼夜の長短を基準に季節を区分する場合はこの日から立夏の前日までが春となるそうです。
そしてこの「立春」は、「八十八夜」という雑節の起算日(第1日目)となっています。
「八十八夜」は「茶」に関わる私たちにとって、とても大切な日であります。
「八十八夜(はちじゅうはちや)」は雑節のひとつで、
立春を起算日(第1日目)として88日目(立春の87日後の日)にあたります。
静岡県内の主要産地では、新茶一番茶の生産が最盛期を迎える時期で、
この「八十八夜」に摘採される茶葉こそがまさに「旬」であると言われます。
今年は、五月二日が八十八夜です。
もちろん例年、年によって気候状況は異なり、新茶の摘みはじめや摘み終わりも前後します。
それに伴い、生育状況も違えば、出来上がりも違ってきます。
茶は植物で、生きているのですから当然です。
しかし、天然自然の暦にのっとって 季節を迎えることが無病息災の祈りだった
古人の知恵を受け継いできた 八十八夜に摘む茶は、やはりトクベツであると私は感じています。
八十八夜摘みの新茶が古来より不老長寿の縁起物という意味とこの時期の気候条件を含めて、
やはりこの八十八夜摘み新茶は極上であると思います。
石松園で毎年限定品として、販売する「生茶」も、この八十八夜摘みにこだわっています。
お茶の新芽には、前年の秋からひと冬超えて蓄えられてきた成分があふれ出てきます。
この立春を境に暦の上では「春」と言っても、現実にはまだまだ寒い日が続きます。
この時期 茶の樹は、じっと寒さに耐えているといった感じです。
下の写真は昨日富士山静岡空港に納品に行く途中に見た島田市の茶畑です。
今年の「八十八夜」高らかに産声をあげるべく、
この寒さの中でチカラを充分に蓄えてもらいたいと願うばかりです。
そして私達もその日に向かってワクワクと準備をして、
最高の状態でお客様にお届けしたいと思います