一年に一度のご来店と嬉しい知らせ。
2017年03月20日 17:55
石松園の高野です。
昨日、岩手県にある水産高校の先生が店にお立ち寄り下さいました。
毎年この時期になると、必ず寄ってくださいます。
マグロはえ縄漁の乗船実習をして、
最後に焼津港に水揚げをして帰路につくのが恒例です。
先生は若いころからずっとお付き合いして下さっており、
昨日もお話の中で「もう40年以上のお付き合いだよ。」
とおっしゃっていました。
この、年に一度、お茶をはさんで、お話をすることが楽しみです。
いつもいろいろなお話をしてくださいますが、
ここ数年は震災後の状況のお話が多いです。
あの日、先生のお宅は津波の被害に遭い、
とても大変な日々を過ごされたのでした。
今なお忘れもしませんが、頼まれたお茶を送った翌々日が11日でした。
あの時心配で直ぐお電話した際、
「家とともにお茶も流されてしまったから、送ってほしい。」と
おっしゃったことを今も覚えています。
そして、帰り際に「また、来年も来るよ。」と言ってくださいました。
また来年を待ちたいと思います。
そして、そのちょうど一週間前に、宮城県七ヶ浜町から、
一本の嬉しい電話がありました。
「やっと始められそうだから、お茶を送って欲しい」。
あの日以前、
仲間とともにお茶を販売して下さっていたのですが、
家と一緒にたくさんのお茶も流されてしまい、
仲間たちと離れ離れになってしまい、
避難所・親戚の家・仮設住宅と転々とされていたのでした。
その都度連絡は取り合っていたのですが、
久しぶりの元気いっぱいの電話越しの声でした。
お互い力を合わせて、これからをつくっていくことと話し合いました。
ここからがスタートです。
石松園という店は、人と人のつながりで存在している店である
ということを改めて感じています。
そしてそれをしっかりつなぎ続けることが私の使命であり、
私の成し遂げたい夢であります。