お茶コラム

『「茶」のチカラを信じて。超べにふうき』

2019年02月07日 20:27

石松園の高野です。

年末から「べにふうき」のお問い合わせが増えてまいりました。

前回も少し触れましたが、
「茶」は、明庵栄西さんによる「喫茶養生記」という書物において、
「養生仙薬なり、延齢の妙術なり。」とそのはじまりとして、
その健康効能を紹介されました。
しかし、現実的にはその効果効能は、人によって千差万別です。
そうした現実を踏まえた上で、「少しでもお役に立てたら」という気持ちで、
今回は「べにふうき」について全力で描きたいと思います。

<べにふうきとは?>

「べにふうき」とは、お茶の品種名です。

お米に「こしひかり」や「あきたこまち」などという品種名があるように、
お茶にも「やぶきた」やこの「べにふうき」のように品種名があるのです。

この「べにふうき」は、明治9年に徳川幕臣の多田元吉氏がインドから導入したアッサム系の種の子供「べにほまれ」と
中国系品種(枕CD86号)との交雑種で、紅茶用につくられた茶の品種名(農林登録44号)です。
そしてこの「べにふうき」が含有する<メチル化カテキンガレード3-0>は、スギ花粉症の炎症物質ヒスタミンを抑える効能があり、
「花粉症」などの季節性アレルギーやアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などの通年性アレルギーを軽減する作用があることが臨床試験で明らかになりました。
また、このメチル化カテキンガレード3-0は、茶葉を発酵させてつくる紅茶に仕上げるとその成分が消失してしまいます。
そのために、この品種は紅茶用につくられましたが、
紅茶ではなく、緑茶や釜炒り茶として加工することが重要です。

上の写真は、今年度の「べにふうき」の荒茶です。
荒茶とは、茶の生葉(摘んだ葉っぱ)を一次加工(荒乾燥)した状態の茶のことで、
形状が不揃いで、茶の樹の茎の部分や茶の粉の部分が残る原料の状態です。
ここから茎や葉脈を取り除き、
また浸出しやすいように、飲みやすいように、
茶葉を細かくカットしていきます。

この茶葉は、夏の日光をしっかり浴びて育った秋摘みの茶葉であるため、
「メチル化カテキン」の含有率が高く、「カフェイン」が少ないことが最大のが特徴です。

「カテキン」が豊富ということは、花粉症への効果がより期待できます。
また、「カフェイン」が少ないということは、花粉症で困っている子供や妊婦さん、
お年寄りも安心してお飲み頂くことが出来るかと思います。

さらに、「カフェイン」が少なく、たくさん飲むことが出来るため、茶の利尿作用にの増進によるデトックス効果
(体内にたまった毒素を排出させる効果)もあり、高尿酸値や高血圧の方にもおすすめです。

この荒茶を原材料として、石松園独自の製法で、
「超べにふうき」をつくりました。
これをつくるときに意識することは「超」という単語のみ。
「べにふうき」という品種の、メチル化カテキンという成分を、
目一杯身体に取り込むことができるようにつくりました。
濃さこそが全てです。
「べにふうき」を思い切り、存分に詰め込んだ
誰もが手軽にガンガン飲める「ティーバッグ」です。

今年から、個人向け2gもご用意いたしました。
マグカップに便利なひも付きタグ付きです。

「少しでも楽に。」
鼻をかみ過ぎて切れてしまった小学生がこの茶のファンになり、
「楽になったよ。」との言葉に勇気をもらい、
「茶」のチカラを信じてお届けいたします。

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