石松園の高野です。

２０１９年、新茶シーズンを迎えようとしています。
新茶の資材、茶袋や茶缶が届き、
新茶のご案内のパンフレットの発送の準備を進めています。
こうして新茶を迎えることができるのは、
支えてくださっている方々のおかげであると感じながら準備を進めています。

ここ静岡県では、１９日に静岡茶市場にて「新茶初取引」が行われると昨日の静岡新聞にありました。
これは新茶シーズン到来を告げる例年恒例の行事です。

現時点における静岡県内の新茶の生育状況は、
昨年と比べて３～５日ほど遅れているといわれています。
しかしそれは昨年が極端に早かったと言われており、
今年はほぼ平年並みに推移していると言えます。

上の写真は、「早場所」と呼ばれる比較的新茶の生育が早い地域の
昨年と今年の同じ場所における生育状況の比較です。（左が昨年、右が今年）

下の写真は、「遅場所」と呼ばれる比較的新茶の生育が遅い地域の
昨年と今年の同じ場所における生育状況の比較です。（左が昨年、右が今年）

こうして比べてみるとその違いに驚きますが、この時期は特に
私達が飲む茶は植物であり、気象状況によって生育状況が変わるということを思い知らされます。
上段左の写真は黄緑色の新芽が見えるのに対して、右の写真はまだまばらです。
早場所ほど差が顕著であり、遅場所についてはまた今後の気象状況により変わることもあるかと思います。

以前、茶農家のおじいさんがおっしゃっていました。
「人間は早い遅いと大騒ぎするけど、茶は人間が思うようにはならんなぁ。」

思いっきり楽しみに待ちたいと思います。