お茶コラム

高野の「お茶教室」「茶のワークショップ」とは?

2013年06月23日 18:01

石松園の高野です。

「新茶」の発送も一段落致しました。

そして本来であれば、この4月~5月の中でリアルな素材を使用した「お茶講座」をやることが出来るといいなと毎年思うのですが、仕入れや製造、発送に追われるためなかなかできないのが実情です。

お問合わせを頂いても「大変申し訳ありませんが、7月以降でお願いします。」となってしまいます。
そうです。その7月が近づいてきました。そしてこれを書いている今も小学校から1件依頼がありました。
また先日「どんなことをやるのですか?」というご質問も頂いたので、今回のコラムはそのことについて描きたいと思います。

開催場所は「石松園銘茶本舗」「学校」「公民館」「イベント会場」などが多いです。

4月前半には今話題の「街コン」会場の受付でもやらせていただきました。
ですから対象年齢は様々です。最年少は「幼稚園生」にはじまり「小学生(様々な学年)」「中学生」「高校生」「幼稚園生の子を持つ母親」「先生」、そして店でやる場合は20代~80代までと年齢層も職種もバラバラです。
その都度どんなテーマで、どんな内容でやるかを考えて行います。時間がとれる場合は事前アンケートを取らせて頂き、それに沿って行うこともありますが、大抵は「おまかせで」ということが多いです。

(1)「お茶講座」

以前のコラムでも書かせて頂いた「お茶の成り立ち・種類」や「お茶が出来るまで」、「お茶の淹れ方」、「お茶の健康効能・効果(これについては相当なボリュームになるので次回)」などを中心にお話しさせて頂いたり、体感して頂いたりします。
そして、その中に「焙じ茶を焼くこと」や「玉露の淹れた後の茶葉にポン酢をかけて食べる」などのアクションも交えて進めていくことが多いです。
「お茶」は大体30種類は用意します。

写真

最近小さな子供にはペットボトルに入った液体のお茶は知っていても、実際の「茶葉」を見たことがないという子供も多いです。

写真 (1)

これはとある会社の総務課の女性から頂いた質問ですが「御社のお茶はどうして緑色なのですか?ペットボトルのお茶と色が違う。」と。
これは実話です。
でもそれは「お茶屋の努力不足」として丁寧に説明させていただきました。

話がそれましたが、その場では時間の許す限り、どんどん触ってもらったり、においを嗅いでもらったり、見て違いを感じてもらったり、食べてもらったりもします。
そして後は「淹れ方の説明」をして、飲めるだけたくさんの種類のお茶を飲んでもらいます。
とにかくひとつでもお気に入りのお茶との出逢いがあればいいなと思います。

(2)「茶のワークショップ」

「講座」と比較すると、もう少し肩の力を抜いた感じで、「茶」を使用した体験の中から「楽しんで知識を得る」といったイメージです。
これまでで人気の高かったのは「お茶のてづくりせっけんをつくろう。」や「オリジナルティーをつくろう。」です。

「お茶のてづくりせっけんをつくろう。」

写真 (4)

2月に行ったのですが、ちょうど「花粉症シーズン」に入る時期だったので「べにふうき」という品種茶で「てづくりせっけん」をつくりました。
「べにふうき」のスゴさは後述しますが、この茶葉を使うことに決めたのはあるお客様からの感想によるものでした。
「花粉症で目の周りがかゆくてたまらない」というお客様が「淹れた後の茶葉にも成分は残るはず」と急須から茶葉を取り出し目の周辺をこすってみたのです。
すると、かゆみが少しやわらぎ楽になったそうです。これをヒントにこのワークショップを行いました。

<花粉症とは?>
花粉症。
発症している方にとって、毎年のこととはいえ、そのつらさは決して慣れるものではありません。
花粉症とは、アレルギー疾患のひとつです。原因となる植物の中でも、日本人に最も多いのが今まさにシーズンを迎えているスギ花粉です。
くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどは、アレルゲン(アレルギー反応を起こす原因となる物質・刺激)である花粉を体外に出そうとして、体が起こしている防衛反応です。
そのため、花粉症の予防・症状の軽減のためには、体の中の環境を整えることがとても大切です。

<べにふうきとは?>
「べにふうき」とは、お茶の品種名です。
お米に「こしひかり」や「あきたこまち」などという品種名があるように、お茶にも「やぶきた」やこの「べにふうき」のように品種名があるのです。
そして様々な研究の結果、このお茶が持つメチル化カテキンという成分に抗アレルギー作用があることがわかりました。
また、このお茶は元々紅茶をつくるためにつくられた品種ですが、紅茶の作り方ではなく、緑茶の作り方でつくることによって、メチル化カテキンが損なわれないこともわかりました。
薬ではないため、絶対的な効果・効能があるわけではありませんが、体質にあった方からは改善されたとの声をいただきました。

これらのことを踏まえて、せっけん生地と「べにふうき」を淹れた茶を混ぜ合わせ「粘土遊び」のようにコネコネしてせっけんをつくりました。

写真 (6)

またここでもう一つご紹介しておきたいことがあります。添加物や防腐剤や着色料を使用せず「茶でつくったせっけん」は緑色にはならないし、緑色の泡もたちません。

写真 (5)

「茶色」です。また「茶」と同じように、空気に触れていると酸化していくため、そのまま使わずに置いておくと日に日に色は悪くなり、品質も劣化していきます。
自然のものはみなそうなのです。
変化しないものは何か理由があるのだと私は思います。

「オリジナルティーをつくろう。」

これは「自分が好きな・自分の体質に合う・自分のためだけの「お茶」をつくってみましょう。」という内容で行いました。

写真 (3)

「お茶」           緑茶・釜炒りべにふうき・紅茶・べにふうき抹茶
「ハーブ」          ローズ・リンデン・ミント・ショウガ・ユズ
「穀物」           黒豆・玄米・ハブ・ごぼう・ダッタンそば
「フレーバーティー」     レモン・ストロベリー・アップル・キャラメル

上記の素材をまずは単体で飲んでその「特徴」をつかみ、次は自由にブレンドして自分が好きなお茶を自由につくって飲んで頂き、その中から最後にお土産として持ち帰る一種類を決めるという流れで行いました。

皆さん何度も何度も試しながら、真剣にまた楽しんで下さいました。

写真 (2)

オーソドックスに攻める人もいれば、チャレンジ精神旺盛な人も居らっしゃいました。また、皆で話し合いながらやるという楽しみもありました。
受講されるメンバーが違えばまた違ったお茶が出来上がり、その期間中5回開催し総勢30名以上の方々が参加して下さったのですが、結果として30種類以上のお茶が開発されたのでした。

大変長くなりましたが、以上のような取り組みを定期的におこなっております。
私はこれからも、こうした活動を通して一見わかりにくい「お茶の世界」をどんどんわかりやすく楽しいものにしていきたいと思います。興味のある方は、是非お気軽に高野までお問合わせください。

「お茶教室」「お茶ワークショップ」のお問い合わせ
0120-29-6123(高野)

ネットショップ

ページトップへ

石松園銘茶本舗 静岡県焼津市栄町6-7-5 TEL:054(629)6123

お気軽にご相談ください お問い合せ

2013 (c) 石松園銘茶本舗 All Rights Reserved.