静岡の居酒屋に必ずある「当たり前な飲み物」とは?
2013年08月16日 23:13
石松園の高野です。
暑い日々が続きます。
そんな中、ここ数日、石松園の「水出し煎茶」をある目的で買いに来て下さるお客様が急増中です。
ある飲み方とは? 「焼酎のお茶割り」です。「緑茶ハイ」と呼ぶ人もいるかも知れません。
「お茶と焼酎」ということでいえば、全国的には「ウーロンハイ」が主流かもしれません。
もしかしたら静岡県以外の居酒屋で「お茶割りください。」と注文しても通じないかもしれません。ですが、ここ静岡県では圧倒的に「お茶割り」と言えば「緑茶割り」です。年間通して、居酒屋には必ずあります。焼酎をボトルで頼むと「飲み方は水にしますか?お茶にしますか?」と聞かれるほど人気がある「当たり前な飲み物」です。
お茶割りに使用されるお茶の多くは「粉末緑茶」や「抹茶入りティーバッグ」が多いのですが、石松園では「水出し煎茶」です。
最近とある居酒屋さんに「おいしいお茶割りを出したい。」と相談を受け、この水出し煎茶を勧めたところ取り扱って下さることとなりました。
そこで飲んだお客様がお店に来て下さるようになったのです。ティーバッグタイプと茶葉の2種類あります。
以前にもコラムで紹介させて頂きましたが、このこだわりの「水出し煎茶」に再度スポットをあてたいと思います。
石松園の「水出し煎茶」は何が違うのか?
ひとことで言うと「玉露」というお茶だからおいしいのです。
イチバンの違いは「水で色と成分が出る茶葉」を使用しているということです。
つまり茶の樹を「栽培」する時点から「水出し煎茶」をつくることを念頭においています。
以前ご紹介した「玉露」同様の作り方です。
ということは、お茶の「旨み」「甘み」もしっかりと味わうことが出来るということです。
何度も何度も農家の方と話し合ってつくってきました。年によっては全て失敗という年もありました。でもその「失敗」の結果、現在の安定した生産が在るのだと思います。
そしてこの「茶葉」の最大の長所は茶葉自体が青いので、何度も何度もきれいな緑色のお茶が飲めるということです。
我が家の子供達は学校に持っていく水筒にティーバッグ1個淹れていけば「途中で飲み切ってしまっても水を足して振れば何度でも飲める。」と言っています。お客様の中には「5g1個で4ℓつくるよ。」と言う方がいらっしゃいます。ただこれはやり過ぎな感じもしますが・・。ということは結果的にはお買い得ではないかと自信を持っています。
そしてもうひとつこのお茶が「お茶割りに合う」秘密があります。
使用している原料が「遠州森町で栽培した玉露」と「牧之原で栽培した望(のぞみ)」というお茶であるということです。
「遠州森町という産地独特の濃厚な味わい」と「牧之原の望というお茶の持つ綺麗な緑色」を合わせているのです。
では「望」とはどんなお茶か?
JAハイナンのホームページによると、以下のように記されています。
「望」は厳選されたお茶です。まず、近赤分析を行い、品質と深い関係にある全窒素を調べます。全窒素は高級茶に6%、下級茶で3%程度含まれています。 さらに、熟練した審査員が、茶葉の外観や香り、味を厳しく審査します。(官能審査) このような厳しい分析・審査を受けた茶葉の中で、JA独自の基準をクリアしたものだけが「望」になれるのです。認証基準
■ 近赤外分析を実施し、品質に深い関係にある全窒素を調べます。
■ 茶葉の外観や香り、味を厳しく審査します。(官能審査)
※全窒素とは・・・茶の科学成分の中で窒素化合物にタンパク質、遊離アミノ酸、アミドやカフェイン、核酸などがある。これらに含まれている窒素総量を言う。全窒素は緑茶の品質と高い相関があります。全窒素は遊離アミノ酸と同様に緑茶の品質指標として最も重要である。静岡県経済農業協同組合連合会「茶生産指導方針」引用
私も「焼酎」が好きですが、やはり「お茶割り」が一番好きです。
昼間に仕事でさんざんお茶を飲んでも、「お茶割り」を飲みたくなります。
この暑い夏の夜、一日の疲れを癒す一杯の「お茶割り」をどうぞ。