敬老の日のプレゼントに最適なお茶とは?
2013年09月06日 09:31
石松園の高野です。
「敬老の日」が近づいてきました。今年は9月16日です。
毎年この時期になると、自治会や介護施設、個人のお客様から「敬老の日」のプレゼントの相談を受けます。
最近は一人住まいの方も多いそうで、一回分ずつパックされた茶がらの捨てやすい2gのティーバッグが喜ばれるという声が多いです。
また、お茶と抹茶チョコレートのセットなどもパッケージをなるべく華やかにという声も多く、ひとりひとりの要望をお聞きしながら対応させて頂いております。
今年の「敬老の日」のプレゼント、私一押しのお茶が在ります。
それは世界緑茶コンテストにおいて「最高金賞」を受賞させて頂いた「藤枝茶名人」の中の一人、
平口好三(ひらぐち こうぞう)さんが栽培されている「藤枝の大茶樹」です。
この茶は、静岡県藤枝市豊かな山々がひろがる大久保地区瀬戸ノ谷にある、なんと樹齢約300年の大茶樹です。
樹高は4m、周囲30mもの大きさを誇るこの大茶樹は、静岡県最古の茶の樹とされています。そしてこの大茶樹を管理しているのが、好三さんと彼の父猛志さんです。そして猛志さんは101歳です。
毎日この茶を飲んで、元気にお茶づくりをされています。「長寿の秘訣はお茶」を見事に体現されているのです。毎年この大茶樹の茶摘みが行われるのですが、それは県内でも毎年恒例のニュースとして報じられます。2013年は5月18日に30人がかりで行われ、茶葉15キロが摘採されました。そして摘んで製茶された茶葉は市内の高齢者施設に毎年寄贈されています。
お茶自体はすっきりとした味わいの「在来種」です。
「在来種」とは、品種化された茶樹以外の茶樹をさす呼び名です。昔からそこに生えていた茶の樹です。茶園の品種化は昭和30年前後から行われたのですが、それ以前の茶園はそこに在った在来種が栽培されていました。
昭和29年、国の全茶園面積の96.6%あったこの「在来種」は、平成10年の調査では9.9%と激減しました。とても貴重なお茶であることが分かって頂けるかと思います。来年はこの「在来種」をキーワードに、藤枝茶名人の方とオモシロいことを画策中です。
乞うご期待!!
話がそれましたが、「敬老の日」とは調べると「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」とありました。今年も「世界緑茶コンテスト」に藤枝茶名人の皆さんと石松園で力を合わせて出品させて頂きました。
その作品において、ひとりひとりのお茶に、ひとりひとりの「自分の茶に対する想い」を言葉で表現して頂き、お茶につけました。
この平口さんの言葉は「長寿をことほぐ」というものでした。
この一言こそが私が「敬老の日」にこの「茶」をお勧めさせて頂く理由です。