お茶コラム

今日がお茶にとって大切な【第1日目】なんです

2014年02月04日 12:02

石松園の高野です。

昨日は「節分」、本日2月4日は「立春」です。

「節分(せつぶん)」とは、雑節の一つで、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことを言います。節分とは「季節を分ける」ことをも意味しているそうで、江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多く、この場合節切月日の大晦日にあたるそうです。一般的には「福は内、鬼は外」と声を出しながら福豆(炒り大豆)を撒いて、年齢の数だけ(もしくは1つ多く)豆を食べる厄除けを行います。また、邪気除けの柊鰯などを飾るなど、地方や神社などによって様々な風習があります。

そして「立春」とは、春の初めを言い、『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されているということです。冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日まで春となるそうです。

「立春」は、「八十八夜」「二百十日」「二百二十日」など、雑節の起算日(第1日目)となっています。特に「八十八夜」は、「茶業」に関わる私たちにとって、」とても大切な日であります。

「八十八夜(はちじゅうはちや)」は雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として88日目(立春の87日後の日)にあたります。歌の詩にもあるように、その年の「茶葉」が、味も香りものりはじめ、まさに「旬」を迎えるのがこの「八十八夜」頃です。今年は五月二日が八十八夜です。「森の改良手揉み茶」は山のお茶であるため、そこから少し後に「旬」を迎えますが、静岡県内の主要産地ではこの「八十八夜」がまさに「旬」です。八十八夜のそのあと3日ほどで「立夏」になるのですが、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期でもあります。一般に霜は八十八夜ごろまでといわれていますが、「九十九夜の泣き霜」という言葉もあり、5月半ばごろまで泣いても泣ききれない程の大きな遅霜の被害が発生する地方もあるということで、そのための農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られたとも言われています。

最近少しずつ寒さが和らいできたようにも感じられるようになり、暦の上では「春」と言っても、現実にはまだまだ寒い日のある日々です。今年の「八十八夜」に最高な産声をあげるべく、茶の樹にはこの寒さの中、しっかりと準備をしてもらいたいと願っています。

023

ネットショップ

ページトップへ

石松園銘茶本舗 静岡県焼津市栄町6-7-5 TEL:054(629)6123

お気軽にご相談ください お問い合せ

2013 (c) 石松園銘茶本舗 All Rights Reserved.