難しいことはわかりやすく、わかりやすいことはおもしろく、おもしろいことは深く
お茶の世界には無限大の【おもしろさ】が在ると思います。
なぜなら「茶」というただ1種類の植物が、産地や品種、栽培方法、
または手の加え方やその部位(茎とか芽とか粉)の違いによって、全く異なる香りや味わいを楽しむことが出来るから。
人間と同じ個性を持ったお茶が如何様にも姿を変えていくその様に、私はとても魅力を感じています。
お茶には様々な種類があり、またその価格も様々ですが、飲む人の趣向・好み・飲み方によって何がベストかが変わってくると思います。
必ずしも「高価なお茶」が「素晴らしいもの」ではない、というのが高野の考えです。
お茶の良し悪しを分かり難い曖昧な表現で伝えるのではなく、一人一人の方に心から喜んでいただける、
そしてその方に本当に合ったベストのお茶を提供していくことが石松園のお茶へのこだわりです。
お茶には「がん予防」「虫歯予防」「成人病予防」などの様々な病気の予防効果があるといわれています。
そして最近では「放射線による害を防ぐ」という効果も取り上げられています。
そんな体にも心にも優しいお茶の魅力を、たくさんの方に知っていただけるよう、
石松園では様々な情報を発信していきたいと考えています。
そして【お茶を今よりももっと身近な存在に】していただけるよう、
長年お付き合いいただいているお客様には変わらぬ安心感を、新しいお客様には石松園の魅力を、
そしてお茶離れをしている今の若い方たちにはお茶の面白さを、心を込めてご提供していきたいと思います。
石松園では「生産者の顔が見える茶葉」を仕入れ、自社で製造し、販売しています。
石松園という屋号の由来のとおり、石松園の茶畑は遠州森町からさらに奥に入った山頂の「木根」という土地に在ります。
標高が高く、川霧の立ち込める人の住まないシカやイノシシの住む大自然です。
ここで育った茶葉を「森の改良手揉み茶」として製造しています。
新茶時期になるとこの山の茶畑に何度も何度も足を運びます。
そしてその場でひとりひとりの生産した茶葉を審査(香り・味・色などを確かめる)し、価格を決定し、仕入れさせて頂きます。
全ての茶葉が摘んだ日ごとに分かれており、誰が何月何日に摘んだ茶葉かが全てわかるようになっています。
茶葉は植物です。仮に同じ茶畑であってもつくった人によっても違いが出るし、また同じ人がつくっても摘んだ日によって違いが出ます。
そうしたその茶葉ひとつひとつの個性を見極めて、お茶をつくります。
また、お茶は飲む人の趣向によっても好みが大きく分かれます。
「甘味の強いお茶」を好む方「渋みの強いお茶」を好む方「キレイな緑色」を好む方「山の香り」を好む方など多種多様です。
近年石松園ではそうした趣向にも対応するために、
掛川の深蒸し煎茶・川根茶・岡部のの玉露・天竜の抹茶・牧ノ原の望・藤枝の藤かおり・手揉み茶・烏龍茶なども
直接農家の方々からも仕入れています。どの茶葉も産地の特色やつくる人の気持ちが反映された茶葉です。
どの茶葉にも言えることですが、お互いに顔を突き合わせてその「茶葉」と向き合い、話し合います。
共に一所懸命協力して努力することで、お客様に喜んでいただけるお茶をつくりたいと考えています。
お茶の香りをいつまでも楽しんでいただけるよう、石松園ではご注文を受けてからその場で茶葉を焙じます。
香ばしい香りが広がるとふっくらとした茶葉が出来上がり、思わず通りがかりの小学生もお店に入ってきます。